○もしも彼がいたら・・ Bミラーがシカゴからインディアナに2年前にトレード されたとき、彼はドニー・ウォルシュの下へ行き、半分 冗談で契約延長を求めた。 彼は故郷であるインディアナに戻り、そしてNBAの 残りキャリアをインディアナでがんばりたいと思って いた。 奇妙なことに、ミラーはいまやシーズンにたった一度 インディアナでプレーするだけである。 インディアナは彼を残しておきたかった。 そして彼はインディアナに残りたかった。 しかしラグジュアリータックスを払うことができない 現実がミラーをサクラメントにいかせた。 ミラーはホームシックを感じつつも、サクラメントで 活躍している。 一方でインディアナもセンタープレーヤーを失いながら リーグベストを記録していた。 Bミラーはイーストノーブル高校、そしてパデュー大学 出身であり、平均15点11R4A1BSと全てにおいて キャリアハイである。 去年センター不足のイーストのオールスターに選ばれた のに、続き、ウェストのオールスターに選ばれ、価値 あるセンターであることを証明した。 皮肉なことにサクラメントでのインディアナ戦で、 トリプルダブルも達成している。 サクラメントのアップテンポオフェンスはミラーに とって上手くマッチした。 彼の得点力、パス能力が生かされるがゆえに。 しかしサクラメントの街はインディアナの田舎の文化に なれた人間にとってそうではなかった。 ☆ミラー 「今、この街になれようとしている」 「地元でないしね」 「カルフォルニアとインディアナを比較するのは難しい」 「ケーブルテレビの内容以外は全部違うよ」 ミラーは地元に非常に愛着があるので、オールスター ブレイクの際にも飛行機をチャーターし、地元へ戻った ほどだ。 インディアナはミラーの穴を驚くべきほど上手く埋めた といえる。 フォスターはよりよいリバウンダーとしてスターターの ポジションを埋めた。 フォスターもまたカーライルのディフェンスに適応した といえる。 フォスターはミラーほど得点面での脅威にはないし、 ミラーほどいいパサーでもない。 しかしフォスターの存在は他の選手により多くのチャンス を及ぼしている。 特にオニールやアーテストにとって。 ミラーの離脱はアントニオ・デイビスの離脱と少し似て いる。 Aデイビスはチームの貴重なリザーブだったし、ベンダー は高卒ルーキーでほとんど戦力としては考えられなかった。 アントニオ・デイビスを失い、デイル・デイビスとクロー シェアのプレータイムが増え、チームはファイナルに進出 した。 ミラーが欠け、フォスターは2倍以上のプレータイムを 得ることができ、クローシェアとハリントンもプレータ イムを増やしている。 ☆ウォルシュ 「もしチームにブラッドが残っていて、さらにジェフが いれば、チームはより層の厚いチームであっただろう」 「しかし他の選手のプレータイムがどうなっただろうか」 「そういった不安を同様にもっていたと思う」 「だから決して考えないんだ」 「ブラッドがいたらどうだったかってことをね」 「考えると気が狂いそうになるよ」