アル・ハリントンは最近やや地味に写る。 それでも、リザーブとして、過去15試合で13試合で 二桁得点を挙げるなど、スターターのような役割をこなして もいる。 もともと好不調の波が激しいハリントンにとって、 この種の安定感はチームが求めていたものであった。 最近、ハリントンはますます優れた6thマンになりつつ あるといえるだろう。 ハリントンは今シーズンのウェスト遠征時に不調に陥った。 不調故に、試合の終盤でのプレータイムを削られた。 その影響は、遠征のユタ戦にチームが勝利したときでさえ、 周りが喜んでいる中、彼は一人下を向いて、ボックススコア シートを眺めているだけだった。 ☆カーライル 「ハリントンに求めているのは得点ではない」 「彼がチームに勢いを与えられないのであれば、彼をコート に留めておく理由がなくなってしまう」 「彼にはチームにエネルギーを与える能力があるからね」 その後、ハリントンは遠征以前よりもリザーブとして、優れた プレーを続けるようになった。 とはいえ、スターターをやりたいという意思は常々コメント している。 自分自身も仲間もスターターとしてよりチャンスを与えられれば、 オールスターへの出場の可能性も見えるのだが。 ☆オニール 「彼は決して不満があるわけじゃないよ」 「自分自身の役割自体には満足しているさ」 「スターターになれなような状況には少しいらだっているかも しれないが、彼はそういった個人的な問題は気にせずに、勝利 のために邁進してくれていると思う」 ハリントンの最近の状況は、6マン候補としても申し分ない 働きである。 2年前にも同様の立場にいたが、膝靭帯の断裂により、 潰えた。 インディアナで6マンを獲得したのは、デトレフ・シュレンプ ただ一人である。 スターター志向の強いハリントンにとって、入団時に目標と していた賞ではないのは明らかである。 しかしながら、彼にとっての一つのきっかけであり、彼の 成熟の証ともいえるものになりうるだろう。 ☆ハリントン 「もし取れれば、さほど重要とは思わないけど、自分がコート に出て、ちゃんと貢献している証になるだろうね」