○インディアナが見つけた流星 1月20日から23日の間に、フレッド・ジョーンズになにか 劇的なことがおこった訳ではない。 なにかを急に思いついた訳でもないし、魔法の聖水を飲んだ 訳でもない。 しかしながら、シュート力のなかったジョーンズにシュート力が ついた理由は、20日のデトロイト戦での勝利から23日のヒュ ーストン戦での敗退になにかを見出すことができる。 ヒューストン戦まで彼のFGアベレージは32パーセントだった。 ヒューストン戦までの数試合で14本中2本しかFGを決めて いないほどだ。 ヒューストン戦では4本中2本。 1本は3P。 もしもその試合での敗退により、ジョーンズが生まれ変わったので あれば、その試合の敗退はインディアナにとって痛くもない敗退 だったのかもしれない。 それ以来、ジョーンズはチームの信頼できる得点者の1人になりつつ ある。 40試合で50パーセントのFGを決め、プレーオフのボストン戦で は16本中11本のFGをたたきこんだ。 3Pに至っては5本中4本を決めている。 そのことはNBAに優れたダンクショットとディフェンス力を買われて 加入した選手だけに驚きである。 インディアナにとっては予期せぬボーナスともいえる。 ☆ハリントン 「ずっと相手のファン達は、ジョーンズにシュートを打て、シュートを 打てといってきた」 「いまは、彼にシュートを打つなっていうようになったよ」 ジョーンズはチャック・パーソンACとダン・バークACと、ターン アラウンドショットのフォームチェックに長い時間を費やした。 それによるシュート力の改善が自信を生み、その自信がさらに彼の シュート力を改善させる2重の効果を生み出し、彼はチームでも 信頼のおけるシューターに変化した訳だ。 ☆ジョーンズ 「いま、本当に快適だよ」 「今、NBA最高のチームに籍を置き、コンスタントにプレータイムを もらえ、信頼を得ているんだからね」 ジョーンズはこの2試合、レジー・ミラー以上に活躍している。 ミラーはプレーオフの最初の2試合で5本しかシュートを決めていない。 しかもジョーンズよりもプレータイムも少ない。 ジョーンズはしかしながら史上最高のプレーオフプレーヤーミラーの役割を 奪おうとは思っていない」 ☆ジョーンズ 「レジーはいつもチームのためにその役割をになってきた」 「俺も何とか頑張りたいけど、プレーオフで輝くのはレジーなのさ」 「彼とプレーできるだけで幸せさ」 一方でミラーはベンチからの眺めを楽しんでいる。 ☆ミラー 「ジョーンズはアグレッシブだし、よくリバウンドをとっている」 「外からのシュート力もあるし、相手を交わす素早さがあるから、 止めることができないだろうね」 ジョーンズは、ゆっくりとスポットライトへ突き進んでいる。 チームから信頼をだんだんと得て、コーチも彼を使わざるをえなく なる。 彼はオレゴンのグレシャム高校時代もそうだった。 オレゴン大学時代も4年時に輝いた。 ☆ジョーンズ 「まぁいわれてみればそうだね」 「いつも素晴らしい選手達が回りにいて、俺に色々教えてくれる」 ジョーンズは今ボストンで新しいチャレンジをしようとしている。 多くの若手選手と同じようにジョーンズはホームでのプレーの方がより よいプレーをしている。 FGこそロードでの成績の方がいいが、3P、FTはコンセコでの成績 よりもはるかに劣る。 最近ではいい成績を残しつつはあるが。 ☆ジョーンズ 「レジーやロンといつも練習して、けっして負けてばかりじゃない」 「だからこのリーグで誰と相手でもプレーできると思っている」 「それがNBAでプレーできるという自信さ」 「自信を失うこともあるだろうけど、すくなからず、今は自信に 満ち溢れているよ」