○オニールとグラントの仲。 ジャーメインオニールはブライアン・グラントに会うと ふと思い出すことがある。 幸せなときではなかったが、NBAでの地位を向上させ ようとする日々のことを。 グラントは、オニールがNBAに入った当初、一緒に ポートランドでプレーしていたセンタープレーヤー だった。 長い月日がたち、チームも変わり、役割も髪型も変 わったが、親友の立場に変化はない。 それゆえにやりにくい部分もある。 ☆オニール 「俺は彼の髪型が色々変化するのとかを見てきた」 「俺は彼の髪型や個性を理解している」 「いつも一緒に居たし、家族ぐるみの付き合いを もって、いつも助け合ってきたんだ」 グラントもオニールの成長を見てきた。 8年の月日を経て、いまやオニールはオールスターの スターターになり、 MVP候補の1人まで成長した。 しかしオニールはマイアミ相手になると、そのレベル のプレーを見せることができない。 平均20点をあげるが、マイアミ戦になると15点に まで数字は下がり、FGは31パーセントである。 グラントの影響だ。 とはいうものの、グラントもこのシリーズにおいて 苦しんでいる。(第2戦まで) 平均4,5点6R5ファール。 ともに苦しんでいるが、個人的な喧嘩にはならない。 彼らはオフにオニールのコンドミニアムがあるマイアミで食事に行ったり、インディアナでの第1戦2戦の後 にも食事にいったりしている。 グラントはオニールの発展に大きく貢献したことを 誇りに思っている。 グラントがポートランドに加入した2年目にオニールは ドラフト1巡目で獲得された。 当時のコーチ、マイク・ダンリービーは若い選手にチ ャンスを与えようとしないコーチだったが、オニールは ダンリービーの指示を忠実に守った。 ☆グラント 「彼は非常に謙遜的な態度だった」 「いい対応でないにも関わらず、彼はコーチの指示に 耳を傾けていた」 「チームは彼をプレーさせるといっていたが、彼らは 彼にプレータイムを与えなかった」 「ジャーメインがこのまま頑張っていけば、きっと 優れた選手になるとわかっていた」 「それはポートランドかもしれないし、他のチームか もしれないが、いずれきっと・・・」 ジャーメインが活躍する場所はインディアナであった。 しかしオニールは、グラント、ウォレスそして他の ポートランドの選手の存在なくして、自分の成熟は なかったと思っている。 ジャーメインは17歳で高校からNBA入りした。 彼の先輩チームメート達はボーリングやペイント ボール、タッチフットなどを一緒に楽しみ、そして、 彼らはジャーメインに我慢も大事なことであると 説いた。 インディアナへ移籍するまでの4年間ほとんどベンチ に座っていたジャーメインにとってはありがたく、 必要なことであった。 今、オニールは彼らよりも上の立場にいる。 しかし自分が必要なときに誰が手を差し伸べてくれた かを忘れたわけではない。 ☆オニール 「グラントは、俺のことを感情的なヤツだっていって いたと思う」 「俺はNBAでやれることを示したくて仕方なかった」 「できることを示す機会がないのは辛くて仕方なかった」 「ポートランドの仲間たちは俺を座らせてこういって くれた」 「とにかくよりよい状態でいつづけなければならない とね」 「もし彼らがいなければ、いまこうして今の立場で みんなに話をできなっただろうね