○ライフルマン・・フォスター いま、ジェフ・フォスターは、自分にシュートを打た せることを要求している。 カーライルに自分へのサインプレーを要求している。 スコアラーとして。 まったく同じことがあった。 ☆フォスター 「去年も終盤戦、フィジカルコーチとラジオアナウ ンサーにいったんだ」 「なんで俺へのプレーコールがないんだろうって」 「それを聞いたのかは知らないけど、アイザイアは その次の試合に最初の3プレーを俺に任せてくれた」 「そして俺はそれを全て沈めたんだ」 「でも、その後、俺へのプレーコールはなかったん だけどね」 しかしもしまた彼がマイアミ戦のように10本中9本 を沈められるようなプレーを続ければ、チームはその ことを考えなくてはいけないかもしれない。 マイアミとの最初4戦は奇妙なことが多かった。 インディアナはリバウンド、そしてベンチからの得点 でマイアミに劣っていた。 そして第5戦。 フォスターの数字は今までには考えらないような数字を たたきだした。 得点やリバウンドだけでなく、オドムを完封した。 誰がこんなフォスターを期待しただろうか? 誰がフォスターを救世主と予想しただろうか。 大抵はレジーミラーの再生、そしてベンチ陣の活躍。 そしてアーテストとオニールの活躍・・。 フォスター? たとえ貢献があるとしても、リバウンド、守備・・ そう考えただろう。 オニールが早々に2つのPFを犯し、アーテストは 徹底マークされ、ミラーはテクニカルを受ける有様。 チームに淀んでいた重い空気をフォスターのリバウンド 、そして得点で消し去った。 ☆ロン・ロステイン 「フォスターはデニス・ロドマンを思い出させるかい?」 「バッドボーイズならそうだろうね」 「でも、違うよ。彼は神様さ」 フォスターは得点することなく、チームの流れを変える ことができる選手だ。 リバウンド、守備によって。 ☆ロステイン 「チームはフォスターによって守備面で大きなプラスを 得ているよ」 「オフェンシブリバウンドも取れるし、ボールのない ところでの動きも本当に素晴らしいものがある」 フォスターは自分の地元チーム、サンアントニオで ロドマンがプレーしているときも特にフォスターに は憧れというものはなかった。 むしろ長くインディアナに在籍し、そして1年間 だけサンアントニオでプレーしたチャック・パーソン のようになりたかった。 実際にフォスターは自分自身のことを「ライフルマン」 と、かつてのパーソンのニックネームで称していた。 ☆フォスター 「高校時代が背景にあるのさ」 「まだシュートを決めることができた時代だったからね」 「自分自身をライフルマンだと思っていたよ」 いうまでもないが、ルーズボールスタッフといわれる よりはいい名前である。 しかしながらいまのフォスターには適切なニックネーム ではない。 もしもフォスターがそう呼ばれるのであれば、アーテ ストのニックネームは「マハトマ・ガンジー」と呼ば れてもおかしくないだろう。 しかし突然彼はかつてのライフルマンに戻った。 大事な場面で・・・。