○若いチームの未来につながる一夜 ひどい終了だった。 アーテストは最後の最後でかつての彼に戻ってしまった ジャーメインオニールは同点にする2フィートのジャ ンプショットを失敗した。 しばらくこの敗北に苛まれる日が続くだろう。 しかし一方で彼らは理解もした。 これは著しい功績であり、価値あるシーズンだった。 未来のチャンピオンになるための、厳しいプロセスに なっただろう。 デトロイトは準備ができていて、インディアナには まだファイナルに行く準備ができていなかった。 あくまで、「まだ」 ☆バード 「決して気持ちのいいものではないが、なにか 得られたと思う」 「シーズンの初めに、チームのみんなに君たちは ファイナルにいけるだけの才能を持った選手で あると思っていると伝えた」 「チャンスは得られたし、実際に行けたと思う」 「怪我さえなければ・・・」 「しかしチームは大きな成長を遂げた」 実際のところ、彼らは確かに成長した。 相手のホームでも十二分に渡りあった。 フレイグラントファールまでは・・・ フレイグラントも経験の一部なのだろうか・・・ もしこれでアーテストがそれを理解してくれれば、 経験なのかもしれない。 アーテストは昨年の失態から多くの成長を遂げていた。 ただ最も重要な場面で彼は犯してしまった。 アーテストはインディアナに不可欠な選手である。 しかし・・・アーテストのジレンマである。 アーテストはまだ究極のジョーカーなのかもしれない。 アーテストはハミルトンに肘で下腹部をやられたように 感じたという。 よくあることなので我慢すべき場面だった。 しかしアーテストはやってしまった。 ☆アーテスト 「つい腕を・・・事故みたいなものだった」 そうなのかもしれない。 しかし・・・ 彼は良くなってきているし、賢くなっている。 弁解はいらない。 勝ったかどうかはわからないが、すくなからず状況 は違っていたはずだ。 攻撃に苦しんでいた両チームにとって、フレイグラント は明らかにマイナスの行動だった。 ☆ラリーブラウン 「あれでウチは後押しされた」 「終盤の重要な場面で4ポイント分の攻撃権を与えら れたのだからね」 それでもチャンスはあった。 リングの下にオニールはいた。 2フィート・・・同点のチャンスだった。 しかしシュートは入らなかった。 彼はMVPではないかもれない。 MVPのガーネットもファイナルにはいけなかった。 経験不足といえばそれまでなのかもしれないし、 痛い足をひきずり、一生懸命プレーしてくれたが。 しかしインディアナがファイナルに到達しても余力は なかったかもしれない。 オニールもレイカーズ相手にこの足でどこまでやれた かも不明だ。 ティンズリーもしかりである。 大きな代償と失望が残る。 しかし若いチームがここまで頑張った。 いつかインディアナの若き戦士達がチャンピオンに なったとき、今夜の敗北を思い出す日がくるだ