61勝をあげ、カンファレンスファイナルまで 到達したチームは、シーズンオフであせった 行動する必要はないだろう。 しかしインディアナはまったく動かないつもりは ない。 カーライルは変革をほのめかしているし、フロント も同様だ。 バードはシーズンを見て、これからどうしていこうか 考え、チャンスをうかがっている。 そしてこれから意義深いイベントが迫っている。 エクスパンションドラフト、ドラフト、 7月中旬 には来年度のサラリーキャップ枠が提示される。 ======================= ○エクスパンションドラフト シャーロットにボブキャッツが誕生する。 6月22日にエクスパンションドラフトが行われ、 14選手が選ばれることになる。 各チーム、プロテクトしていない選手のうち、 1人が奪われる可能性を秘めている。 先週、インディアナはその8人のプロテクト選手の リストを提出している。 どうやらインディアナではブリュワー、ブレゼッチ、 クローシェア、ジョンソン、Jジョーンズ、 ポラードがプロテクト外となっているようだ。 ポラードとクローシェアは比較的サラリーの高い 選手である。 ブリュワーはチームオプションFA、ジョンソンは プレイヤーオプションFAであるが、有力な獲得候補 と見られている。 Jジョーンズ、ブレゼッチも安価な契約で、獲得 される可能性も秘めている。 ======================= ○NBAドラフト 最高のシーズンを送った代償として、今年は29位 指名になる(ミネソタがドラフト権剥奪のため29) そして2巡目は59番目の指名。 しかし彼らはこの低い指名権を放棄するつもりは ない。 過去にも低い指名権で、25位ハリントンや23位 トラヴィス・ベスト、27ティンズリーといった 成功ドラフトを達成している。 ドラフトサイトや本を読むと、インディアナは ビックマン獲得に動くのではないかといわれている。 よく名前があがるのが、プエルトリコのセンター 7−4.260ポンドの18歳ピーター・ラモス。 韓国の7−3.300ポンドのハ・ソンジン。 ビックマン以外ではスロベニアの6−4のPGベノ ・ウドリッヒや6−7のコンボガード、サーシャ・ ブヤチッチ、ロシアのSFビクトール・クリャパヤ。 ニューヨークの高校生PGセバスチャン・ティル ファー、6−4SGデロンテ・ウェスト、ダリウス ・ライス(SF・6−10)やダビド・ハリソン (7−0・C)といった名前もあがっている。 またドラフトもトレードの重要な要素である。 トップ3ピックを持つオーランドやシカゴとの取引 の噂もあるが、インディアナはドラフトピック以上 に、既に証明された実力をもった選手に興味を持って いる。 それでも可能性は大いにあるが。 ======================= ○FA 数人の大物がいる。 ラシード・ウォレス、ケニヨン・マーチン、 コービー・ブライアント、アントワン・ウォーカー。 しかしインディアナはこれらの大物選手にさほど 興味はないだろう。 インディアナが使えるのは5ミリオンの除外枠と 1ミリオンのベテラン枠ぐらいである。 昨年使った1ミリオンのベテラン枠だが、プレー タイムに不満を持ったケニー・アンダーソンが 移籍を希望している。 ジョンソンは残留を希望しているし、ブリュワーも チームの状況上契約を継続するだろう。 ====================== ○移籍市場 著しい変革があるとしたら、この手段によるものに なるだろう。 インディアナはいくつか必要なものがある。 レジー・ミラーがチームに戻るかどうかに関わらず、 チームにはベテランSGが必要であるように思える。 そしてフロントにはリバウンド、守備に貢献できる ビックマンが必要になっている。 ジョンソンになにかあったときのために、バック アップPGも必要選手の1人である。 インディアナはSFがやや飽和状態である。 さらにハリントンは移籍を希望している。 ハリントンは若くて、将来性にも期待が持てる選手で 他チームにも魅力的な選手といえる。 ハリントンはスターターを希望しており、バードも 選手が幸せに感じないのであれば、移籍させてあげ る意向を示している。 ハリントンに関する噂は色々でているが、それ以上に 話はあるらしい。 しかしどれもまとまるレベルにまで達していないが。 ウォルシュやバードはあまり前兆を示さないので、 直前までなにが起こるかわからないだろう。