○優れた才能、そして激しい気性 ダヴィッド・ハリソンは7フィート、285ポンド の知的で個性的な人間だと誰もが認める男だ。 しかし、彼については色々な話がある。 ある人はNBAでやれる体躯と技術を持ち、 そしてよく走る選手で、より上位のドラフト を受ける選手だったという。 一方で、彼はコロラド大学に残り、もっと練習し、 ダブルチームのこなし方やターンノーバーを減らす 方策をみつけ、より精神的に成長すべきだという 意見もある。 しかしながらインディアナはそういった疑問が 渦巻くなか、彼に対する明るい希望を見る。 まさか彼が29位まで落ちてくるとは思っていな かった。 ハリソンにとっては不満の溜まるドラフトだった かもしれないが、インディアナにとってはいい 結果になった。 ☆カーライル 「1巡目最終ピックで7フィートもある技術の あるビックマンが取れれば、素晴らしいことだよ」 時間とともに、彼が98年の1巡目最終ピック ナージ・モハメドのようになるかどうかが わかってくるだろう。 インディアナはハリソンが残っていたことに 驚いた。 チームはハリソンをプレドラフトワークで見学し、 そして彼のコンディショニング、そしてやる気に 印象を受けた。 やや傲慢とも取れるレベルの自信を感じたが、 それはそれでチームはプラスになるとも評価 した。 バードは以前から彼のプレーっぷりが好きだったが 昨シーズンも6度彼のプレーを見学にいった。 バード曰く、ハリソンはそのうち5試合で素晴らしい プレーを披露してくれたという。 レジーミラーとジェフフォスターもハリソンを 見ている。 3月6日のネブラスカ大戦で、ハリソンは28分で 12本中10本24点、7Rの活躍をした。 その試合後、ミラーはカーライルにメールをし、 ハリソンはNBAでやれるセンターであると 伝えている。 フォスターも同感だった。 しかし他のものは疑問を抱いている。 ハリソンが指名を希望していたデンバーはセンター を必要としており、20位ピックを持っていたが、 ハリソンをパスした。 代わりにネルソンを獲得し、未来の1巡目ピック とトレードした。 ☆バンダウェイ(デンバーGM) 「彼は素晴らしい才能を持っていると思う」 「彼について厳しい目で見たので、辛い選択に なった」 「20位で獲得しようかと思ってはいたのだが」 ハリソンはゲーム中で暴れた過去がある。 彼はゴール下の競り合いで不満をため・・・ 彼は怒りを抑えることができなかったと認める。 彼はテキサス工科大学戦に相手への肘打ちで 退場になっている。 さらにアイオワ大戦に元コーチの飲酒問題について のインタビューを受けている際に、相手ファンを 挑発したりもした。 カンザス戦でファンと喧嘩もしている。 後半早々に疑問の残る4つ目のファールでベンチに 下がる時、ファンを刺激した。 ファン達はコートに彼が戻るときに彼の名前を 大合唱し、ファールアウトになると、コロラド大 学のベンチから逃げるようにと監督は指示をした。 そんな彼だが、彼のことを知る多くの人間からは 印象がよいようである。 ☆クリス・デンプシー(デンバーポスト紙) 「彼のことが好きだよ」 「素晴らしい人間だし、本当に賢くて機知に飛んだ 男さ」 「彼は間違ったことが嫌いで、とても感情的に なる」 「そしてすぐ落ち込みやすい」 「物事が自分の思い通りにいかないと、それを どうしてもこなそうとしない」 コロラド大学HCパットンは、ハリソンはNBAに入っても同様のことを起こすだろうと感じている。 ファンからのヤジもあるし、巧妙なディフェンス を受けるだろう。 コロラド大学HCのパットンはアーリーエントリー する際にエージェントから悪いアドバイスを受けた のではないかと考える。 もう1年、大学に残ればロッタリーピックになりえた 選手であると信じている。 さらにドラフトにエントリーした後、授業にこなく なったことにもガッカリした。 パットンはハリソンが練習では一生懸命やるという。 しかし誰かやらせようとする人間がいないと、すぐ にだらけてしまうという。 ☆パットン 「今はリラックスするべきときではない」 「今はより自分を高めていかなくてはいけない」 「彼がそうしてくれることを希望している」 「NBAにはいって、すぐに彼がやれる選手で あるということを証明して欲しい」 「もし彼がちゃんとやるならば、相手にとって 脅威の存在になれるだろう」