このコラムはレジーがあなたに見てほしくないコラムである。 このコラムは真のレジー・ミラーを現している。 「それは書いちゃだめだ」 「ほんと、頼む」 彼は私にこう頼んだ。 でも、レジー、私達はインクでお金を稼いでいるんだ・・。 だから、こうしてここに・・・。 レジー・ミラーはプロ中のプロである。 自分のチームの凋落には耐えられないし、チーム再建期間 なんてのも我慢できない存在だ しかし、とはいうものの、チーム再建に対して、彼は多くの仕 事をこなしてきた。 ☆ミラー 「どうして、インディアナの若い選手について書かないんだ?」 「とてもたくさんのいい話のネタが転がってるよ」 確かにそうである。 しかし、最も書きたい話は、ミラーが話したくない話である。 自分のスコアリングアベレージの低下、ボールタッチの少な さについて文句をいうのに十分な理由があるのに、それをし ないベテラン(ミラー)の話だ。 私達は、コービーとシャックの3歳児のような喧嘩について 読んだことがある。 このリーグで、たくさんの様々なくだらない子供地味た喧嘩 や振舞いについて読んだことがある。 でも、インディアナにはそんなことはない。 チーム第一の精神にあふれているから・・。 一方で、ミラーやサム、マッキーのように、同じように実績の ある選手についての話をあまり読んだことがない。 品行方正な人間程、書くのにいいネタが欠けているプロという 訳である。 ☆アイザイア 「みんな思っているよ」 「『ミラーのような選手をもっていて贅沢なくらいだけど、それが普 通なんだ』って」 「でも、不運にも、プロスポーツにとって、それがいい訳でないんだ」 「話のネタに欠けるからね」 「しかし、ほっといても大丈夫な選手ならば、コーチも記者も、その 選手に十分な注意を払わなくても済む」 「多くの人間がプレータイムを求めてダダをこねる奴をみつけて はそれについて書くんだ」 「品行方正な人間について書く代わりにね」 「レジーは、プレーだって、若手への気の配り方もなんら間違っ たことをしないんだから、書くことなんてそう見当たらないよ」 「レジーは、序盤戦、うちに必要とすることをちゃんとしてくれた」 「そして、ジェイレンが戻ってきたら、彼は不満をいうことなく、違 った役割をこなしてくれるようになった」 「本当に彼の存在はありがたい」 「バスケット選手としてだけでなく、1人の人としてもね」 また、彼について面白いのは、実際と認識が違うことだ・・。 私がインディアナにやってきたとき、ミラーは私がTVでみたこと のある選手の1人だった。 彼は、大きな声を張り上げる1人の悪役のイメージだった・・。 しかし、ここに長くいて、その認識が実際と異なることも知った。 ハローウィンの頃、テキサス旅行の最中に会ったときこう言っていた。 ☆ミラー 「くそっ、なんなんだよ」 「デイルをトレードし、ジャクソンを行かせちまって、スミッツまで 引退したあげくに俺までいったらどうなっちまう?」 「勝ちたい連中がこの古い街に残ると思っているのか?」 誰もいなくなったが、ミラーは正直に話してくれた。 「(チームに)進歩と努力が見られる限り、残るつもりだった」 ミラーは少しもためらうことなく残留した。 「(残留は)当たり前のことだよ」 「こう言ったことは、絶対に書いちゃだめだよ」 ごめんレジー。 でも、ちょっとだけしか謝るつもりはないけどね