○守備意識のある男 よくしばしば2巡目でドラフトされるよりもその ままドラフトされない方がいいといわれることが ある。 2巡目だと契約が制限されるが、ドラフト外だと 制限されないからだ。 NBAに入れるか入れないかの選手には特に その意味が大きい。 ドラフトされなければ自分が望むチームで 試験を受けることができる。 しかしラシャド・ライトはそうではない。 彼が59番目にドラフトされたとき、彼はドラフト された喜びだけでなく、NBAに入れる喜びに 浸った。 ☆ライト 「去年、多くの勝利を勝ち取った優れた選手や コーチから学べるんだからね」 「一生懸命練習して、チームの勝利に貢献したい」 ドラフト後、すぐにライトはインディアナに飛び、 そして練習をスタッフに見せた。 ライトはサウスイースタンカンファレンスにおいて ディフェンシブプレイヤーオブザイヤーに選ばれた ため、より早い段階で自分の名前を聞けると信じて いた。 しかし、時間が経つとともに彼は心配になって いった。 とうとうワークアウトに招待しなかったインディ アナに指名が回ってしまったが、彼は楽観的 だった。 ☆ライト 「最後に来ると思っていた」 「俺の名前が呼ばれたとき、救われた気持ちにな ったよ」 「夢がかなったし、みんな呼ばれることを期待 していたからね」 「子供の頃から、一生懸命練習してきたからなお さらだよ」 インディアナには現在1人の契約PGしかいない。 アンソニー・ジョンソン、ケニー・アンダーソン の2人はFAになり、ブリュワーは制限付きFA となっている。 インディアナはジョンソン、ブリュワーと契約する つもりでいるが、ライトは夏の動向によって決められることになる。 過去1986年以降2巡目選手で残ったのは8人 しかいない。(15人中) 過去5人中4人が契約にこぎつけている。 昨年のジェイムス・ジョーンズ、ブリュワー、マーク・ポープ、フレッド・ホイバーグ・・・。 唯一契約にならなかったのが、2000年シーズン のPGジャクワイ・ウォールズだけである。 ☆カーライル 「彼の一生懸命なプレーに好感を持っているよ」 「まださほど話していないが、彼はプレーが 大好きみたいだし、能力もあり、闘争心もある」 「興味深い選手だね」 「チームのスカウトは彼がここまで落ちてきた ことに驚きを示していたよ」 「サウスイーストのディフェンシブプレイヤー オブザイヤーを獲得したぐらいだから、当然彼は 高いレベルで戦える選手なのにね」 「シュート力もあり、高さも強さもある」 「どうなるかはわからないけど、チームとしては 彼にとても期待しているものがある」 ライトのタフさは初日の練習で既に実証されている。 270ポンドのニック・シェパードに吹っ飛ばされ、コートにたたきつけられ、目の上を3針縫ったが、次の日すぐに復帰した。 ☆ライト 「俺はこれくらいの厳しさは当然のことと理解 しているよ」 「みんなよりフィジカルにより、タフに当たって くる」 「でも、俺はここでやれる自信がある」 「俺は別にこの程度の怪我は気にならないさ」 ライトは大学1、2年次に特に得点は求められず、 アシストターンノーバーレイティングでサウス イースタンカンファレンスのトップだった。 去年までワシントンウィザースに入ったジャービス ヘイズが得点源としていたおかげで、ボールの供給 が彼の仕事だった。 しかし最も重要なことは、彼が出場できた時間の 82パーセントの時間をプレーしたことである。 4年になるまで不明だったシュート力については 39パーセント、42パーセントの3Pをマーク した。 しかしそれが正しい能力なのかはまだ不明である。 ☆ライト 「チームにはオールスター選手もいるし、ダブル チームを受けるような選手がいる」 「そんなとき、外から決められる選手に確実な パスを出せる力が俺が改善しつづける必要のある ものだと理解している」 そして彼は守備が一番大事だということも理解 している。 ☆ライト 「ディフェンスでとめれば、攻撃の機会を得ること になる」 「守備にはいつも力をいれてきた」 「守備で貢献できれば、きっと攻撃にもいい影響を 与えられるのさ」 もうすでに彼はインディアナの一員のようなコメントである。