○努力をいとわない男 ジェイムス・ジョーンズは常に学校にいるような 状態である。 彼がマイアミ大学時代、バスケに学業に優秀であったのも、彼の勤勉さによるものである。 昨年も、彼はチームでプレーする以上の遥かに多くの時間をノートの記載に費やした。 今も彼はプロ2年目のシーズンのやり方を学ぶため 同様に勤勉である。 他の選手が練習を終え、シャワーを浴びている とき、彼はまだコートに残り、そしてリバウンド 練習をしている。 ☆ジョーンズ 「最後に練習に来て、最初にコートを離れられる ような実力者ならいいんだ」 「でも、俺にはそんな実力もないしね」 「たとえそうであっても、俺は練習の虫でありた いんだ」 「NBAにいられる限り、できる限りのことを したい」 「誰かが俺のことを不要っていうまではね」 ジョーンズは試合にこそあまり出場しなかったが、 この勤勉さと練習での頑張りを見たものであれば、 インディアナが彼を見放す理由がないことは 自明である。 彼は去年たった6試合しかプレーしなかった。 それゆえに彼が進歩を遂げているかどうかを 見極めるのは難しい。 しかし、アーテストはジョーンズが成長している ことを理解している。 アーテストはジョーンズとともに居残り練習を していた1人であるからだ。 ☆アーテスト 「ジョーンズも俺もショートカットのやり方を 知らないんだよ」 「いいプレーをしたいヤツは自分の練習をしなく ちゃいけない」 「至極簡単なことさ」 しかしジョーンズの目の前には相変わらず、多くの ライバルがいる。 アーテスト、ベンダー、そして最近獲得した ステファン・ジャクソンといった豪華SF陣で ある。 もう1シーズン彼がベンチで試合見学になるのは 濃厚である。 ☆ジョーンズ 「それはインディアナのフロントが決めることさ」 「俺が必要になれば、使ってくれるだろうしね」 「チームに誰がいるかなんて俺が心配することじゃないよ」 「ジャクソンがくれば、一緒に練習できるし、そし てそこからなにか自分がよくなるものを見出せる かもしれない」 「俺は挑戦することが好きなんだ」 「頑張れば、いつか報われるってわかっているから ね」 その成果は今週に報われる必要がある。 ジョーンズはスターターとしてSF、SGで多くの プレータイムを与えられるだろう。 しかし彼は得意のアウトサイドでのプレーだけで なく、ポストでのプレーもできることを示さなくて はならない。 サマーリーグHCマイク・ブラウンは、ジョーンズ の確かな成長を感じているが、試合でそれを発揮 できるかを興味深く見ているという。 ☆ブラウン 「ジェイムズが加入したとき、かなり成熟した 選手だと思った」 「しかし若い選手にとって厳しいところは、プレー タイムを与えられるまで、自分ができるということ を示すことが難しいことだ」 「私は、彼がやれると感じている」 「しかし今、中心として、とにかくチームをひっ ぱる能力があること、そして成熟していることをを示して欲しいと思っている」 ☆ジョーンズ 「今年の夏は俺にとってまったく異なるものであ る」 「まだ学ぶことがあるし、自分がなりたい選手に なる前に長い道のりを越えていかなくてはいけな い」 「努力することは俺にとってなんの苦労もないよ」 「練習が俺は大好きだからね」