○新コーチ ケヴィン・オニールとリック・カーライルは 職業というものを超越した友情関係を持っている。 ニューヨークで高校時代からスター選手同士とし て、ライバル関係にあり、30年来の知り合いで ある。 しかし、今回オニールがカーライルの下で働く のはそれが主な理由ではない。 ☆オニール 「私はリックがこのチームに何を求めているのか をすぐに理解できた」 「リックは私を友人として雇ったのではなく、 インディアナペイサーズを正しい方向に導く為に 雇ったのだと思っている」 オニールはプロでのコーチとして25年の ベテランである。 先週契約を結び、これで2度目のHCとACと してのコンビである。 ☆カーライル 「高校時代争っていたときのことを思い出すよ」 「一緒にバスケットボールキャンプででくわした ものさ」 「そして親友になり、互いに結婚式のときには 友人代表になった」 「しかし、それがコーチとして雇った理由では ない」 「我々は互いにどうやればチームを強くできるか ということを理解している」 「私はただオニールが変わったコーチング能力を 有していることを理解している」 「彼は試合に関する素晴らしい知識を有しており 非常に勤勉で、知的で、選手能力を伸ばす力が あるといえる」 バスケットボールキャンプのサーキットを通じて 彼らはライバル関係から友情へと進展した。 ☆オニール 「我々はともに小さな町の田舎者だったから、 共通点があった」 「高校時代からカーライルはNBAのコーチの ようだった」 「私たちは互いに同じ哲学を持っていた」 カーライルはバージニアのスター選手となり、 すぐにNBA入りしたが、オニールはカナダの モントリオール大学からすぐにニューヨークの 高校のコーチとなった。 すぐにオニールは進化を発揮し、彼の名前は知れ わたり、アリゾナ大学のACとして招聘される までになった。 1989年にはNCAAのHCの投票による トップリクルーターとして名前があがった。 89年にはマーケット大学でHCとなり、1994 年にはチームをNCAAトーナメントまで連れて いった。 彼の評価は上がりつづけ、彼のチームディフェンス は脅威の存在ともいわれた。 2001年にはジェフバンガンディーの下で NBAのACとなり、その後、カーライルの デトロイトでACを務めた。 ☆カーライル 「違う経歴をたどったのにね」 「驚くべきつながりさ」 オニールは以前にディフェンシブコーディネーター として、カーライルをアシストしていたが、現在 はマイク・ブラウンがいる。 その代わりに彼は個々の選手の練習の付き添い など、様々な仕事がやることになる」 ☆カーライル 「彼は朝5時30分から起きて、擦り減った テープを毎朝見るような勤勉な男さ」 「彼は1週間、毎日24時間、選手のために 活動するような人間でもある」 「もし選手が夜や早朝にシュート練習がしたければ 一日中付き添うことだって厭わないだろう」 オニールの最初のトロントでのHCの仕事は怪我 に泣かされる苦いものになった。 たった一年でプレーオフにいけず、解雇され、 元インディアナの選手であるサム・ミッチェルに とって代わられた。 ☆カーライル 「NBAのへットコーチとして1年間やっている ので彼は色々なことを学んだと思う」 「HCとしての役割をちゃんとこなしていたので 選手からも信頼を得ていたであろう」 「思うにケヴィンは素晴らしい仕事をした人間の 1人ではないかと思う」 「トロントには多くの怪我人がいたからね」 オニールはトロントに対して敵意を持っていない。 ましてや逆である。 ☆オニール 「怪我がなければもっといい仕事ができたかも しれないが、状況の変化も仕事の一つである」 「トロントがそういったチャンスを与えてくれた ことに感謝したい」 オニールはサポート的な役割にも問題ないという。 ☆オニール 「私はバスケットマンであり、HCだろうが、 ACだろうが関係ない」 「NBAにいられることを感謝しているし、 インディアナという素晴らしい組織の中で 仕事ができるのは素晴らしいステップになると 思っている」