○アーテストに関する真実 肉眼でも、ロン・アーテストは昨シーズン大きな転機を 迎えたように見える。 彼は最優秀ディフェンシブ選手に選ばれ、61勝を あげたチームの主力として、さらにペナルティーも なく、シーズンを終えた。 しかし問題は実際に去っている訳ではない。 実際には、プレーオフの最終週のアーテストの奇妙な 振る舞いが影響をもたらした。 デトロイトに負けて約3ヶ月。 その時なにが起こったかしれば知るほど、インディアナ が彼を放出しようとした理由が見えてくるかもしれない。 アーテストがサクラメントのページャ・ストヤコビッチ とトレードになるかもという話になった主な原因はそこ にある。 そうでなければ、チームの主力を放出しようとはしない だろう。 アーテストはマイアミでのプレーオフ中盤から悪い 癖を出し始めており、さらにデトロイトでのシリーズ になるとよりひどくなった。 選手達の話になると、練習のサボりが始まったらしい。 デトロイトでの第5戦では練習に来なくなったといわ れている。 より大きな問題は第6戦で現われた。 第6戦を前にして練習をさぼり、さらにその夜のチャ ーター便に偏頭痛という理由で乗り遅れ、大事な第6戦 のシュートアラウンドすらもせずに試合に出場した。 チームはその時アーテストを放出することを決めたと いわれている。 これ以上あがることのないトレードバリューの間に 放出しようと・・・。 最後の最後でコントロール不能になり、チームは 分解し、カンファレンスファイナルは幕を閉じた。 シーズン後のバードとのミーティングにも彼は顔を 出さなかった。 言えることはその第6戦に敗れたのはアーテストの その振る舞いだけが原因ではない。 オニール、ティンズリーが怪我でいなかった。 もしミラーが大事な場面でダンクを決めていれば、 そのシリーズの結末は違ったものになったかもしれ ない。 しかしアーテストは時限爆弾のように、カチカチ音を 鳴らしている。 それはインディアナも理解している。 この夏、アーテストは、特にジャーメインとの関係に ひびをいれるようなコメントをしたといわれている。 スラム・マガジンで、ストヤコビッチとのトレードの 話について、MVPについて尋ねられたとき、自分を MVPとして候補に上げるだけでなく、さらに自分が 選ばれるべきだったとコメントした。 ☆アーテスト 「俺は自分がMVPだと考えていた」 「なぜならチームはベストの成績を残したし、その チームで一番の成績を残したベストプレーヤーだか らさ」 「だから俺は少なくとも俺がMVPの候補にはあが ってしかるべきだと思っている」 少なからず、インディアナに止められたのか、スラム マガジンで、その引用文を実際には見ていない。 インディアナは、アーテストの価値に見合うだけの トレードは行えないかもしれない。 しかし彼らは引き続き交渉を続けるだろう。 昨春起こったことを確認すれば、彼らは明らかに 努力を重ねるだろう。