○ジャクソンの声を聞け メンフィス戦後のロッカールームでの大きな叫び声は まるでその選手が今までずっとこのチームにいたかの ような錯覚を覚えさせるものだった。 ジャクソンは最初の2試合で平均18点FG54パー セントと高い数字をあげている。 カーライルの新しい様々なオフェンシブシステムに 適応していることをうかがわせる 彼の爆発的な能力は先日のメンフィス戦の後半で 示された。 彼はクロスオーバードリブルからのレイアップ、 さらにポラードのスクリーンを使っての3ポイント、 強引なドライブからファールを誘っての2本のFT、 そしてもう一度3Pをねじ込んだ。 ジャクソンはシュートを急かされることに弱いし、 ターンノーバーよりもアシストがたった26多い だけである。 しかし彼の精力的、かつ感情的な性質はインディアナに とって非常に価値あるものといえる。 ☆カーライル 「誰一人としてスティーブ・ジャクソンのことを 内気であるとはいわないだろう」 「彼はチームにおいて完全に存在感を示しているし、 チームの練習レベルそして勝つ可能性を高めて くれている」 ジャクソンは色々なレベルで適合できたように、イン ディアナでも適合している。 彼は昨年こそアトランタという弱小チームにいたが、 2年前はサンアントニオでチャンピオンを経験して おり、彼は優勝を狙えるチームに戻り、わくわくして いる。 彼はまたリーダーシップも兼ね備えており、ミラーや オニール、アーテストともすぐに上手くプレーできる ようになっていた。 ジャクソンは高校からNBA入りを目指し、いろいろな チームでトレーニングキャンプやサマーリーグを経験 している。 チームとしてはインディアナで4つ目である。 CBAや海外リーグも経験済みで、各チームで上手く 適合していた。 むしろ適合という言葉以上の存在だったかもしれない。 試合前の声かけを積極的に行い、常に周りに声をかけ つづけてきた。 ☆ジャクソン 「それが俺の仕事なのさ」 「一生懸命プレーして、それにより周りをハッスル させる。 ジャクソンは入団会見の時にもその旨のコメントを している。 サンアントニオでも、そういった役割とクラッチ シュートでチームを上昇させた。 去年勢いのあったデトロイトに負けたインディアナに とって必要なものを持った選手であるだろう。 ジャクソンがすぐに貢献できる力をみせたので、 チームメート達はすぐに彼を受け入れた。 彼は周りの仲間が持っていないチャンピオンリング を持つにも関わらず、過去2シーズンスターターと しての役割を果たしていても、喜んでリザーブ に回るといった発言をしたことも素早くなじめた 理由であろう。 周りのことを考えている選手でもある。 サンアントニオ時代にもジャクソンの成長をみてきた ACマイク・ブラウンは特に驚くことも無い。 ブラウンはサンアントニオでも同様のことをみてきた からだ。 サンアントニオでもジャクソンはみんなに尊敬を 受けてきた。 ブラウンが一番記憶に残っているのはジャクソンが ヒューストンのサマーリーグでプレーしていた時だ。 ジャクソンは、仲間の誰かが批判されたり、罵られ たりすると、試合を止め、その人間に対した。 ☆ブラウン 「彼はこういっていた」 「お前はだれに向かっていってるんだ」 「もし俺にむかっていってるなら、お前をぶっつぶ さなくちゃいけないからね」 「彼は誰も恐れない選手なのさ」