インディアナ分析 ○PG 昨シーズン序盤ベンチに幽閉されたが、その間に劇的な進化を 遂げたのがティンズリーである。 ケニー・アンダーソンがスターターだったが、すねることなく、 一生懸命練習をこなし、怪我の間にスターターを奪い返した。 スタッツ的には落ちていたが、シュート能力が向上し、より ゲームメイキング能力も高まり、3Pからは3割7分の確率で リングに沈めた。 去年と違い、ティンズリーがスターターとして確定している。 6年契約を結んだだけに今後もチームのPGとして活躍する だろう。 アンソニージョンソンが手の骨折で、エディーギルにもチャンス が回ってきた。 攻撃面ではミドルレンジからのシュート力が期待できる。 アンソニージョンソンは去年示したとおり、効果的なディフェ ンスとショットメイキングが魅力である。 ○SG レジー・ミラーは、公式に発表していないが,今年で引退する つもりであるように思える。 開幕は左手骨折でILスタートになり、ステファン・ジャクソンが スターターとして収まりそうだ。 身体能力のあるスラッシャーであり、激しさと情熱を持った力 強く勝負強い選手といえる。 インディアナに外からの脅威を与える存在になるだろうし、 インサイドに切れ込む能力もインディアナにはいなかった 貴重な存在である。 一方でミラーは39歳になり、ロールプレイヤーとしての ポジションを確率した。 いまだに4割という高い3Pアベレージを誇る。 全体的なアベレージは落ちたが。 フレッド・ジョーンズはミラーが戻るまで、得点面守備面で 期待されるところだが、戻ってきた以降にどういったローテー が組まれるのかは不明である。 ○SF ロン・アーテストはジャーメインオニールがいない間にチーム リーダーとしてなにができるのかを示すチャンスを得ることに なる。 昨年最優秀守備選手賞を獲得し、オールNBAのサードチームに も選ばれた。 素早い手と強靭の身体を生かし、NBA1の1対1での強さを 誇るといわれる。 3Pシュートのアベレージこそ低いが、スター選手としての 地位を確立した。 問題は彼のバックアップである。 その役割はジョナサン・ベンダーに大きなチャンスがあるのだが、 怪我がちで、プレシーズンも膝痛で欠場した。 彼が怪我をしないと仮定すると、彼にとって大きな年になりうる。 輝ける時は、マグレイディーとケヴィン・ガーネットのように 思える。 ベンダーはより一貫性を高めて、健康でいつづけなくてはならない このポジションには2人のジョーンズとジャクソンもできるが、 ジャクソンはSGとして大半のプレーをするだろうから、2人 のジョーンズにチャンスがあるだろう。 ○PF 4年間ジャーメインが不動のスターターとして君臨してきたが、 開幕を足の怪我で出場不能となった。 彼の能力はいうまでもないだろう。 クローシェアがスターターとしてポジションを埋めそうだ。 彼には外からのシュート力がある。 そしてインサイドに切れ込む力もある。 強力なポスト選手ではないが、リバウンド能力は高い。 ベンダーもこのポジションでのプレイタイムがあるだろう。 ○C ポラードが昨年当初スターターだったが、すぐにフォスターに とって代わられた。 今年はフォスターが怪我で出場できないために、ポラードが 今年も開幕スタメンになるだろう。 ポラードはスターターを取り返すチャンスが与えられたことに なる。 両方とも攻撃面ではさほど期待されておらず、守備とリバウンド がメインとなる。 両選手はタイプが異なり、ポラードは大きく力強い。 フォスターは素早い動きで勝負できるセンターである。 1巡目の新人のデヴィット・ハリソンは不確定要素である。 能力のある選手であり、攻撃面と身体の大きさはNBAで 活躍できるものであろう。 あとは経験次第である。 同じくジョン・エドワーズはドラフト外であり、まだまだであり、 ほとんどプレーすることはないだろう。 ○コーチ HCとしては輝けるスターの1人といえるカーライル。 彼は3シーズン連続、異なるチームでカンファレンスファイナル まで率いており、勝率は6割5分4厘と歴代HCとして6位に つける勝率である。 非常に柔軟性があり、1997年から2000年シーズンは オフェンシブコーディネーターとしてインディアナを強化した。 しかしHCになってからは主にディフェンスを重視してきた。 その関係もあり、昨シーズンはチーム史上最低の85点という 成績に終わったが、今年は調整し、91点を目指す。 最初の1ヶ月は怪我人の穴をどう埋めるかに苦労すると思うが、 上手く対応できるだろう。 ○目に見えないもの 怪我により、シーズン序盤は苦しむかもしれないが、それが 終盤にあってはならないだろう。 去年プレーオフの経験も十分に踏んでおり、それを生かして タイトルを目指す年になるだろう。