○一時的なスターター達は理解している クローシェアとポラードは水曜日に一緒に食事を取り、2人の 関係の皮肉に笑う。 昨年のマイアミとのプレーオフ、クローシェア44分、ポラード 6分のプレータイムだった。トータルでだ。 しかし6ヶ月後、2人は開幕のクリーブランド戦に大活躍。 40分以上のプレータイムで開幕の激戦に貢献した。 彼らのパフォーマンスにNBAの世界が伺える。 クローシェアは00−01年シーズン半ばにスターターの座を 追われた。 3年前にはトレードも求めた。 ウォルシュもそれを考えたが、結局トレードは成立しなかった。 ポラードも同様に去年スターター扱いからすぐにリザーブに 降格された。 しかし今彼らは失われたパーツを埋める大事な役割を果たしている。 カーライルはこれを「ビジネスの謎の一つ」という。 ハリントンはインディアナで6シーズンバックアップを務めたが、 今年はスターターのチャンスも今ならあったかもしれない。 彼のトレード要求は昨夏に満たされ、アトランタにいった。 インディアナは勝利し、アトランタは惨敗した。 彼は幸せなのだろうか。 ハリントンはひょっとすると、スターターとしてより大きな契約を 得て、そして勝てるチームに戻りたいのかもしれない。 しかしそれは本当に難しいものである。 ポラードとクローシェアはわかっている。 ☆ポラード 「俺は大学時代オスタータグのリザーブだった」 「でもそのおかげで、NBAにいる」 「弱いチームで支配者でいるよりも、勝てるチームの一戦力に なりたいしね」 同じくクローシェアもそう感じる。 ダンカンがいた1997年のドラフト出身だが、彼は毎年のように プレーオフに進出できている。 カンファレンスファイナルも4回経験している。 今の若くて才能があるタレントがそろう前に多くの機会を与えられ ていた。 ☆クローシェア 「他にいたら、プレータイムはなかったかもしれない」 「もちろんそうあれば、なにかはしただろうけどね」 ただクローシェアもポラードもより多くの機会を望む選手を 否定するわけではない。 ☆ポラード 「自分がまた契約を得るのに十分に働く機会がないと思うと、 プロとして、利己的にチャンスを求めたくなる」 「もしそうしなければ、契約をとれず引退に追い込まれる可能性 がある」 「そうしたら状況を変えなくてはいけないからね」 クローシェアとポラードはみんなが怪我から復帰すれば、また プレータイムを削られ、不満の日々を送る可能性があることを 理解している。 たとえそうであっても、それがチームの勝利につながり、彼らが 必要な存在でありつづける限り、それを受け入れるという。 ☆クローシェア 「その点では特にトレードを求めたりしないよ」 「インディアナでプレーできて幸せなんだ」 ポラードもしかりである。 ☆ポラード 「死ぬ前に1度リングを獲りたいんだ」