○全ての注目を集める もうなにも驚かない。 ロン・アーテストが例の問題をちょっとした大きな冗談だった といっても、わびることもせず、音楽プロモーションに力を いれつづけようとも。 土曜日試合の彼が紹介されたときの歓声を聞いただろうか? ブーイングはない。 まだ多くの人間がアーテストを崇拝している。 アーテストが20点近くとりつづけ、相手を封じる限り、 彼らはまだ彼を崇拝しつづけるだろう。 アーテストのポジティブさを聞いても誰も驚かない。 彼は今まで何度も何度も何度も何度も許されてきた。 そしてまた許されるだろう。 ゲーム前に彼はこう尋ねられた。 ファンがどういう反応を示すかに興味があるかと。 ☆アーテスト 「ないね」 「まだ俺にインディアナにいて欲しいという人は多いはずだよ」 「マリファナを吸った訳でもなければ、銃刀法違反をしたわけ でもないんだ」 たしかに。 彼はただチームを危険にさらした「だけ」である。 しかしたとえ彼がマリファナを吸ってなくとも、飲酒運転をして なくとも、短銃を持っていないとしても、そんなに変わりはない のではないか。 スポーツ選手として許されないものが一つある。 それはチームに貢献しないことだ。 彼はいろいろなことをしている。 ☆アーテスト 「俺はバスケ以外のこともたくさんしている」 「夏にコーチもやったし、算数を教える単位をとっている」 「レコードレーベルもやっている」 間違っている訳ではない。 毎日を楽しんでいる。 彼は土曜日の夜に、リポーター達に自分のレーベルのプロモーション バージョンをくれた。 彼はリポーター達にそのレコードのデモだけでなく、見出しまで プレゼントしてくれたのだ。 「中断を許してください・・・」などの多くの見出しを。 休んだにも関わらず、この有様だ。 雇用者をバカにしているとしか思えない。 彼はなにもあやまらない。 ましてや自分は出たかったが、休みになったという有様だ。 彼が話しつづけると、偶然ベンチにいれられた理由を聞くことが できた。 ☆アーテスト 「もし選手が引退について話せば、その選手なしで優勝できるか 確かめなくてはいけない」 「俺は自発的にそうしてみようとした」 「だからカーライルはその決定をしたんだ」 「彼は正しいことをしたと思う」 なに? アーテストは引退したいといって、カーライルは彼なしで勝てるか どうかを見るために、彼をベンチにすることにしたという。 なに??? 今日、彼はそれもまた冗談だったというのだろう。 しかも本当の理由はカーライルにシンクロナイズドスイミングの選手 になる夢を追うために、休みたいといったということだったといわ れている。 ☆ジャミソン・ブリュワー 「それがロンって奴さ」 「彼は自分がどういう人間なのかを知られたくない」 「一つの方向を決めたとしても、違う方向へいってしまうことも ある」 「俺は彼が大好きだが、彼のことはまだ理解できないよ」 実際、いまだになにが理由なのかはわからない。 アーテストの説明がコロコロ変わるからだ。 気にしている必要もないのかもしれない。 また起きるだろうから。