○最低最悪の大乱闘 アメリカスポーツ史上最低最悪の出来事が起きた。 ビールや物の残骸はすぐに取り除くことができるだろう。 しかし今回の時間はしばらく何度も反芻されるだろう。 問題はNBAがこの事件についてどういう対応をするかだ。 おそらく関係者みんなが過ちを犯した事件において、どのように公平に 扱うのか・・・。 これらのことが少なからず起こることは予想できる。 ベン・ウォレス アーテストのファールに対する異常なまでの過剰反応が今回の事件の 発端となった。 彼はおそらく5試合のサスペンドになるだろう。 ロン・アーテスト 最初はおとなしくしていたが、会場から物が投げつけられるとキレて 観客席に飛び込み、暴れた。 すくなくとも10試合のサスペンドは免れないだろう。最低でもだ。 ステファン・ジャクソン 関係ない人間だが、ロン・アーテストに触発され、会場に一緒に飛び込み 大暴れ。 5試合から10試合のサスペンドが予想される。 まだほかにもあるだろう。 いや、多くの処分があるはずだ。 逮捕者はでなかった。 だが、今後逮捕者がでないとは限らないだろう。 ☆ラリー・ブラウン 「コーチとして、選手としていた中で、最低の出来事が起きてしまった」 どうしてNBAでこんなことが起きてしまったのか? まるでマイナーリーグのアイスホッケーのような事態が。 そもそもオーバーンヒルズのセキュリティーは、ファンと称する暴漢が アーテストにビールとカップを投げつけたときにどこでなにをしていた のだろうか。 インディアナの選手がコートから去ろうとしているときに、飲み物、 そして椅子までも投げつけるバカがいたのに、セキュリティーは なにをしていたのか? デヴィット・スターンは今回の事件を引き起こした、このロクに試合 運営もできないデトロイトにまず処分を下すべきではなかろうか。 もう事件は起きてしまった。 今後このようなことがないようにしなくてはならない。 このアメリカという国で当たり前であるよりよいセキュリティー能力が デトロイトには必要である。 事件に戻ろう。 今回の発端であるアーテストのファールは決して悪質なものでなかった。 アーテストのファールは彼にしてはやさしいものであった。 試合の大勢が決まったとはいえ、たいしたファールではなかった。 それに過剰反応してしまったのが、ベン・ウォレスである。 アーテストに食ってかかったのである。 ただ次におきたことはベン・ウォレスの責任ではない。 じき、収まり、アーテストがオフィシャルの机で滑稽な感じで横たわり、 ベン・ウォレスの過剰反応を見ていたが、突然会場からビールとコップが アーテストの顔に飛んできた。 当然のごとく、アーテストは会場に飛び込み、観客と乱闘になった。 いうまでもないが、どこの誰がこんな扱いを受けてこういう対応を とらずにいられるだろうか? とはいえ、暴力はよくない。 それについては同様にいうまでもないことである。 当然、NBAオフィシャルも見逃さないだろう。 だが、ウォーレスが発端になり、さらにファンという名のバカどもに 助長された事件ゆえにやや不公平感が漂う。 ただ議論するまでもなく、彼らはスタンドに飛び込んでしまった。 12月25日のクリスマス。 彼らはまた再びインディアナで激突する。 両チームの処分はこの時までに済んでいるだろう。 たとえ高度な教育を受けているインディアナファンでさえも、この ことについて、まだシコリを残しているだろう。 事件は再び起きるかもしれない。 とはいえ、我々はどうすべきか、なにをすべきか理解している。 きっとそうしてくれるはずである。