○処分決定 今日NBAコミッショナーデヴィット・スターンより11月19日 の事件の処分が決定された。 ☆ロンアーテスト 残りのシーズン全てのサスペンド ☆ステファンジャクソン 30試合のサスペンド ☆ジャーメインオニール 25試合のサスペンド ☆アンソニージョンソン 5試合のサスペンド ☆ベン・ウォレス 6試合のサスペンド ☆エルデン・キャンベル、デリック・コールマン・ビラップス それぞれ1試合のサスペンド ☆レジー・ミラー 1試合のサスペンド ☆デヴィット・スターン 「今回のペナルティーは選手の不品行を扱ったものである」 「選手にはNBA選手として期待されるプロフェッショナリズムと 自己制御に務めてほしい」 「我々NBAはプロスポーツの手本となるように頑張り、ファンや 選手の品位を落とすような行為を決して許すつもりはない」 「まだNBAが早急に注目しなくてはならない問題が多々ある」 「第一に、我々はファンとの境界をはっきりさせなくてはならない」 「その境界を越えてくる人間について永久的に除外するつもりで ある」 「受け入れられないファンの行動からコートの周りの人間を守らなく てはならないからである」 「第2に、我々は現在のセキュリティーについて、デトロイト、そし て他の28アリーナについて再検査しなくてはいけない」 「そしてNBAは今回のようにスタンドのファンの人間にまで 飛び火するような喧嘩が起きることを認めないような新しいルール つくりをしていなかくてはならないであろう」 ○発端を特定 アーテストに飲み物が入ったプラスチックカップを投げつけた人間 を特定した 39歳のミシガン州ウェストブルームフィールドに住む男性、 ジョン・グリーンであると判明した(前科3犯) ビデオテープによって識別された。 ☆グリーン 「俺はそんなことが怒ると思っていなかった」 「NBA選手がこんなことにならないようにしたいと思っている と思うし、ファンもそんなことを望んでいないと思う」 グリーンは以前に3度飲酒運転で逮捕歴があり、他の事件でも 飲酒をしないことによる執行猶予を受けていた。 ○統一戦線 インディアナのオフィシャルは3選手の欠場とはいえ、残りの シーズンについて楽観的であることを示唆した。 ボストン戦では7人での試合になるだろう。 ☆バード 「チームの選手達が毎日できる限り、一生懸命やってくれるはず である」 選手協会はスターンの決定に対して、上訴を決め、インディアナの オフィシャルもNBAの決定について失望の意を示した。 バードとウォルシュはアーテストの支援をするというコメントを 表明している。 アーテストは2年前のシーズンでは12試合のサスペンドを受けて いたが、昨年は1試合のみ。 今シーズンはカーライルから「チームに悪影響を及ぼす行為をした」 として2試合の出場停止であった。 ☆バード 「チームは100パーセント、アーテストを支援する」 「自分のチームの選手の未来について考えないところがどこにある というんだい?」 「当然のことだ」 ☆ウォルシュ 「アーテストはいい子供なんだ」 「明らかに過ちは犯した」 「ここ最近はそんなにひどい過ちを犯していなかった」 「どうも彼がなにかすると、それ以上の悪いことをしたかのように 扱われてしまう」 サスペンション中も復帰の時のために、3選手はチームの練習に 参加しつづける。 ○選手達は謝罪する オニールとアーテストは後悔を示した。 ☆オニール 「金曜日の行為について謝罪したい」 「コートで観戦していたお客さんにもお詫びしたい」 「大混乱になった惨状を見て、深い苦しみと衝撃を感じている」 「交戦的なファンが押し寄せ、明らかに危険な状況が近づいていた」 「自分の安全、そしてチームメートの安全について、危険な状況が あった」 「金曜日の行為には後悔しているし、今後NBAへの尊敬が回復 するように一生懸命貢献したいと思っている」 ☆アーテスト 「あらゆるアリーナのファンと上手くやっていこうとしていたこと はみなさんにも理解してもらっていると思う」 「インディアナのファン、そして世界中のNBAファンに深くお詫び したい」 「インディアナのほかの選手達がやってくれると思っているし、俺も 戻るだろう」 「シーズン出場停止になってしまったが、プレーオフにはプレーした いと思っている」 ミラーは、選手達がプレーオフに希望を持っているという。 ☆ミラー 「我々はチームの中心選手達が戻るまで、なんとか頑張れるだけの 選手がいる」 ○フラストレイション アーテストは後悔の念を示すと共に、今回の事件に結びついた 事件はフラストレイションが原因としてあるという。 地元のラジオにおいて、「こんなことが起きるとは思っていなか った」という。 彼は今回で物を投げつけられたのは3度目であるという。 クリーブランド、そしてデトロイトで1度ずつという。 ☆アーテスト 「フェアではない」 「それをする場所でないからね」 ベン・ウォレスに突き飛ばされた後、彼は得点係のテーブルに 引き下がり、横たわっていたところに飲み物のカップが飛んできた。 と同時に彼はスタンドへ飛び出した。 アーテストは今回の処罰について、スターンのことは尊敬している が、罰が重過ぎるという。 選手会のエグゼクティブディレクターも30試合から35試合が 妥当であるという。 ☆アーテスト 「誰も怪我させていない」 「それが本当に重要なことである」 「テープをみればわかると思うが、アレには頭に来た」 「人間なら我慢できない行為でないのかな・・・」 「誰も今回の事件で得はしないね」 「子供達には見て欲しくない」 アーテストはさらにウォレスの行為に対して、意識的に我慢して いたが、顔にカップが飛んできた時にもうどうにもならなかった という。 ☆ハンター(選手会のエクゼクティブディレクター) 「スターンの決定は厳しすぎであり、30試合から35試合が 妥当である」 「ファンも責任を負うべきだし、カップはアーテストを危険に 及ぼす可能性があるし、ましてや選手生命を終わらせる可能性 があった」 「選手だけに課すのは正しくない」 ○選手組合はインディアナトリオのために訴える NBA選手組合はインディアナの大型サスペンションを受けた 3人について、仲裁し、より話を聞くことを訴えを起こすだろう。 アーテストはシーズンアウト73試合の出場停止処分という過去 最長のサスペンションを受け、ジャクソン、オニールもそれぞれ 過去ベスト5に入るサスペンションを受けた。 選手会とNBAの間の交渉妥結事項31条8項によれば、コミッシ ョナーもしくは彼が任命する委員により、オンコート内の問題に ついては単独の判断ができることになっている。 ただヒアリングの要請があれば、コミッショナーは早急にその 会合を開くことになる。 そしてそのヒアリングから20日以内に結論を出すことになる。 しかし、厳密に判断すると、オンコート内だけの問題でないので、 NBAと選手会の仲裁人カプランの意見を聞く必要があるはずだ と選手会側は主張する。 ☆ハンター(選手会エクゼクティブディレクター) 「オンコートのことにはスターンに権限があるが、厳密に解釈 すると、スターンはゲーム以外には単独で決める権限がないの ではないだろうか」 またESPNがデヴィット・ハリソンもファンに危害を与えた VTRがあると報じたが、ハリソンは仲裁のために活動したために ペナルティーなしになった。 アーテストの罰則については過去の罰が後の罰に加算されるべきで ないと選手会側は主張する。 ☆ハンター 「我々の主張は起きた事件が一般的な出来事であることだ」 「選手がやったことは認めがたいことだが、同様にファンが選手の 領域に入ることは許されない」 「スタンドが選手の入っていけないところであるのと同様にコート にファンが入ってはならないのだ」 「それとともに、レフリーがちゃんと仕事をしていれば、今回 の事件は起きなかったはずだ」 「残り45秒ということで、もう試合に対する意識に欠けていた ように感じる」 「ウォレスが暴れた時点で両選手を完全に引き裂かなくてはなら なかった」 「アーテストは事態を収拾しようと引き下がっていたし、レジー がベンチを離れたのも事態を収拾しようと出て行っただけだ」 「アーテストは事態を収拾しようとしていたのに、ミサイルが 飛んできたのだ」 「そうやって考えれば、セキュリティーの不安もある」 「いやむしろセキュリティーなんてものはなかった」 「椅子が飛んでくるなんてセキュリティーなんてないことの 象徴である」 「オーバーンヒルズのパレスのセキュリティーの無さが今回の 事件を起こしたといえるだろう」 パレススポーツアンドエンターテイメントは、今回の事件で被害を 受けた人間に訴えられた会社の一つでもある。 ☆ハンター 「またもしアーテストが以前に問題を起こしていなかったという ならば、こんなに長く罰を科せられなかったというスターンのコ メントにも疑問がある」 「過去の罪を見るのであれば、そのサスペンションはますます 納得しがたいものである」 「もしそうであるならば、スティーブジャクソンとオニールが こんなにも長くサスペンドを受けるのも納得しがたい」 またウォルシュは詳細を示さなかったが、そういった動きについて、 選手会とインディアナオフィシャルで緊密に活動していくことを 示した。 ☆ウォルシュ 「前にいくために色々な行動を起こすつもりだ」 「まだどうするかは決まっていないが」 そのうち、オーナーのハーブ・シモンズ、メル・シモンズにより その件につき、記者会見が行われるだろうともコメントした。 ハーブ・シモンズはすでにインディアナは活発に軽減のために 行動を起こすとコメントしていた。 罰則の減軽には以前に一つの先例がある。 97年−98年にPJカーレシモコーチの首を絞めて、サスペンド を食らったスプリーウェルである。 永久追放処分だったが、選手会の仲裁により、68試合のサスペンド に留まった(シーズンアウト)。