○スターンはバッドボーイズ達に報いる NBAコミッショナー、デヴィット・スターンはインディアナの 戦力を10分の1にした功績を称え、2004−2005年シー ズンのイースタンカンファレンスの最優秀非選手賞を得るだろう。 また3人のデトロイトファンもその争いに参加する。 1人は名前も出ているが、ジョン・グリーン。 アーテストにコップを投げつけ暴走させた。 乱闘中にコートにも入り込み、男をあげようとした。 アーテストらとも、体重だけ見れば、けっして不公平でない戦い だったが、動きの鈍さも働き、パンチを食らう絶好の的として 貢献した。 もう2人の若いファン2人も大活躍だった。 相手のオフェンスファールを受けようと、挑発し、見事に相手の パンチを受ける貢献をみせた。 ベンチ以外のところでもインディアナのイースタンカンファレンス 優勝を阻もうとするデトロイトの努力に敬服したい。 21年目にもなるNBAコミッショナーのスターンはどうもサス ペンドのつけ方を間違えてしまう習性があるようだ。 結局そういった判断がより多くのペナルティーを生むという矛盾を 生み出す。 オンコートを考慮してみよう ベン・ウォレスは上手く相手を交わし、レイアップにいった。 アーテストは他の選手を守っていたが、すぐ側でピンチなのを 感じとり、守ろうと動き出す。 遅れをとったために、ブロックショットにはいけず、ボールを はたこうとする。 もしかすると、ミスを誘おうと押したのかもしれない。 怪我につながるようなとにかくフレイグラントファールという ものではなかった。 むしろ試合が決定していたのにそういった行動をしたアーテストに イラだったのかもしれない。 そしてそれは暴動に繋がった。 もしそのプレーが4Q中盤の接戦で行われていれば、スマートな ファールと賞賛されたであろう。 確実に2ポイントが、1点になり、0点になる可能性があるから。 ウォレスはフリースローが下手である。 いうまでもなく、アーテストの行為で2点の加点を邪魔された ことになる。 もし彼が1本はずそうが全て沈めようがインディアナの勝利は 間違いなかった。 基本的にクリーンな意図的なファールでもペナルティーの対象で ある。 悪意があるファール、挑発的なファール、もしくは空中に浮いて いて危ないファールにペナルティーが課せられる。 そうやって考えると、実際には罰則は、そういったファールを抑制 するために存在する。 スターンもその罰則が選手にそういった行動をさせないものに なっていると考えている。 しかし、その罰則が半分になっても十分にその効果を発揮させる ことができるのではないだろうか。 73試合のサスペンドが36試合になり、2ミリオンのサラリー を削られれば、かなり強い抑制になるだろう。 過去に悪態をついた選手ではないオニールやジャクソンにもそれ ぞれ15試合12試合のサスペンドを与えたとしても、十分その メッセージにはなったはずだ。 アーテストがいて、インディアナは強力なタイトル候補チームで ある。 彼がプレーオフにも出られず、さらに低いプレーオフシードで戦え ば、苦しいのは自明である。 スターンはサスペンドの彼のリストにまた新たなページを作り たかったのかもしれない。 とにもかくにも、スターンのペナルティーの問題は、NBAが デトロイトのファンの起こした行動を賞賛するものとなる。 もちろん良識あるレベルのファンが多いが、故郷のチームを優勝 させるためにそういったことを行う輩がまた出かねないのも事実 だ。 デトロイトファンはこう笑う。 サンアントニオの悪名高きベースラインバムズはガーネットや スプリーウェルやキャセールを刺激擦すれば、ウェスタンカン ファレンスを制すことができると。 スターンのルールはバムズにその誘因を与えた。 彼らの一つの仕事として。