◎進化しつづけるブロックショッター ジャーメイン・オニールは、先日のボストン戦で、かの名ショット ブロッカーであり、名ディフェンシブプレーヤーであるビル・ラッセル の前でプレーした。 ジャーメイン・オニールは、ビル・ラッセルのことを高校時代の コーチ、ジョージ・ギリンフに教えられ、テレビのドキュメンタリー やフィルムで彼のプレーを色々見て、吸収した。 ハーフタイムに、ラッセルと会う機会があり、そこで握手できた ことにジャーメインは興奮を隠せなかった。 ☆オニール 「彼に会えて嬉しかった」 「彼は僕のプレースタイルが好きだと言ってくれた」 「僕にとって、とても大きなことだよ」 「そして、僕となんらかの形で一緒に仕事がしたいね っていってくれたんだ」 ジャーメインは、インディアナ史上最高のシーズンブロック 記録を作り、さらにNBAでBSアベレージ3位につけている。 アイザイアは、ショットブロックをバスケでもっとも難しいプレー だというが、オニールにとっては、いつも容易くできてしまうもの にすぎない。 高校時代もそうだった。 チームが強いチームになってしまったため、プレータイムが 減った2・3年次は減ってしまったが、1年のときにいきなり、 サウスカロライナ州レコード記録をマークした。 オニールは1試合16ブロックショットの記録があり、 さらに得点・リバウンド・ブロックショットでのトリプル ダブルが何度かあった。 ☆ギリンフ 「(ブロックショットに関しては)私はなにもしてないよ」 「神が与えた才能なんだろうね」 しかし、ラッセルはジャーメインのブロックショットを伸ば すことができる。 オニールは、シーズン当初こういっていたが・・。 ☆オニール 「(ショットブロックの練習は)必要ないよ」 「おのずと出来たし、上手くなった」 「一度も学んだことなんてないよ」 「いつもブロックショットは上手くできるしね」 ラッセルのブロックショットの教えは初歩的なものだった。 ☆ラッセル 「いい選手になりたいなら、スキルを学ぶことだ」 「私はブロックショットの練習をした」 「学ぶべきことは、フットワーク、角度の2つだよ」 ラッセルは、守備する人間は、相手に対して、 アグレッシブにいかなくちゃいけないと考える。 シューターに対して、常に存在を感じさせつづけ る必要があると感じている。 ☆ラッセル 「単なる守備的なプレーじゃないんだよ」 「攻撃的なプレーなんだよ」 「イニシアティブを取らなくちゃいけない」 「なんでもかんでも反応してはいけない」 「もしそれをしてしまうと、アウトオブバウンズか、 ファールを犯すだけだ」 オニールは、その日の前半にボールをアウトオブバウンズ にしてしまった。 その時、コーナーでラッセルが不満そうにしているのが目 にはいった。 ☆オニール 「彼が隣の人と話しているのが見えた」 「たぶん、ボールをインバウンズにしないといけないっていっ ているんだろうなって思った」 「どのようにそうやるか学べれば、僕はもっといいブロックショ ッターになれると思うよ」 すでにオニールは学びはじめている。