○奇妙なシーズンがフォスターを変えた 怪我は時々プラスになることがある。 たとえば、ジェフ・フォスターは自分自身、そしてチーム メートの怪我を上手く生かしている。 フォスターは怪我から復帰した今日、11試合で平均11得点 12、5Rと、キャリアハイペースである。 得点においても、リバウンドにおいても、シーズンを通して 2桁だった年はない。 上昇の理由としてあげられるのは、ポラードとクローシェアの 怪我、そしてオニール、アーテストの出場停止。 またフォスター自身も手術明けであることも結果としていい 影響を与えている。 最近のフォスターは筋肉のつけすぎでややスピードが落ち、 身体能力的にもマイナス面があった。 ☆フォスター 「ベストのこととはいえないけどね」 「足の筋肉が戻れば、きっともっと良くなると思う」 フォスター自身、まだ本調子ではないというが、成績的には 実証されない。 3度のキャリアハイの18リバウンド、2度の16リバウンド の成績も上げている。 リバウンドの平均成績では、ミネソタのガーネットに次いで 2番手であり、48分平均ではリーグトップ、FGパーセント は3位の5割6分である。 6連続を含む7度のダブルダブル、5シーズン通して20回 しかなかったにも関わらず・・・ 彼が本調子になったらどうなるのだろうか? ☆カーライル 「怪我だらけのチーム状態で、フォスターの活躍はチームに とっていいニュースである」 「もし彼がもっとよい状態になれば、さらによくなり、チーム にとってもいいことである」 フォスターの成績はオニールの復帰で落ちるかもしれないが、 アーテストもハリントンもいない今シーズンは、昨年以上に それでも機会があるといえるだろう。 とにもかくにも、フォスターがいい状態であるのは、インデ ィアナが最も弱点とされるセンターのポジションが強化される ことになり、チャンピオンシップにもいい影響を及ぼすだろう。 インディアナはチャンピオンシップを獲得するために必要な 選手として、マイアミのシャック対策として、エリック・ ダンピアーに興味をかつて持っていたが、ダンピアーは7年 73ミリオンの高額契約を結び、ダラスに加入した。 とはいえ、ダンピアーは平均7、7点8、7R。 フォスターは6年30ミリオン契約の2年目である。 比較すれば、いい結果のように思える。 ジャーメインもダンピアー獲得に乗り気だったが、決して フォスターで不満な訳ではない。 特に今の状況においては。 ☆オニール 「彼はこのチームの重要な選手である」 「俺は彼のようなブレイクアウトしてくれるような選手を 必要としていた」 「彼はチャンピオンシップのために、本当に重要な選手に なっていると思う」 「ジェフの攻撃面にはやや厳しいコメントをしてしまうが、 守備面では常に堅実だと思う」 「もう少し得点を加えてくれればと思う」 「20点取れとはいわないけど、もう少し攻撃面で脅威の ある選手になってほしい」 ☆アンソニー・ジョンソン 「シャックがジェフにとって唯一の相手だろう」 「他のイーストの選手ならば問題ないだろう」 もしそれらが真実であれば、ファンはそれを認識していない ということだろう。 フォスターのオールスターランキングは8位。 去年インディアナでIL選手だったブレゼッチやフィラデル フィアのダレンベルトよりもランキングが下である。 数字以上にフォスターの価値は高い。 上手くチームにフィットする選手で、セルフィッシュでもな く、シュートセレクションもいい。 縁の下の力持ち的な選手である。 ☆カーライル 「私がジェフに好感を持っているのは、彼が多くのシュート コールを必要としないことだ」 「みんなの周りで効果的に多くの貢献をしてくれる」 「大物選手というのとはちょっと違うけど、彼みたいな色々 できる選手はリーグでも稀だと思うよ」