○慣れ ファールはレコードペースである。 そして身体中怪我だらけだが、とにかくボールを奪い取ろうとしている。 ただ、デヴィット・ハリソンの1年目は成功しているといえるだろう。 平均21分7得点1.7BS。 ブロックショットはオニールに続いてチーム2位の数字である。 フォスター・ポラードが怪我で消え、オニールがサスペンドを食らい、 ハリソンには否応なしにローテーションに組み込まれた。 ジャーメイン・オニールの10ゲームのサスペンドが再び実行されなくては なら無い場合、彼のプレータイムはまた増えるだろう。 この短期間の間に彼はNBAでやれる実力があることを示したといえる。 ☆ハリソン 「ボールをとったら、まず誰がオープンか確認するんだ」 「とにかく自分の手からボールを離そうとしている」 ハリソンは確かに相手もよく止めるが、自分自身も無駄なファールやターン ノーバーが多い。 ファールを犯して、イラだつシーンも多い。 ターンノーバーとファール。 これが今の彼の課題である。 ハリソンは11年のキャリアを持つNFL選手の父、DLデニス・ハリソン の息子であり、ハリソン自身も高校3年時にテネシー州で最もボールキャッチ の上手いTEとして評価を受けていた。 ☆ハリソン 「それ以降はさっぱりだったよ」 「理由はわからないけどね」 そんなハリソンであるが、多くのターンノーバーがポストへのフィードパスを ファンブルしてしまうケースである。 ☆ハリソン 「ボールが長方形ならな・・・」 「丸いボールって取る角度がおおくて向かないんだよ」 「フリーでのダンクだってミスしちゃうことがあるんだから」 「とにかくボールをキャッチして、それを決めるという作業を 確実にしなくちゃいけないね」 ハリソンはまたファールにイラだつことが多い。 48分平均8ファール。 NBA3位の成績である。 非公式であるが、かつてのダーネル・ヒルマンの平均7、3ファールを超える 勢いである。 理由としては、彼の体の大きさである。 接触すれば、相手は大抵吹っ飛ばされる。 ☆ハリソン 「大型選手にありがちなことさ」 「大きいことはいいことでもあるけど、マイナスもあるんだ」 大抵、知らない新人選手に対して、オフィシャルは笛を吹くことが多い。 その洗礼を受けているともいえる。 NBAに入るビッグマンは大抵この洗礼を受けることになる。 ☆ポラード 「ルーキーコールっていう言葉があるくらいだからね」 「意図的でないにしろ、そういったものがあるのは確かだと思うよ」 「ベテランだって、しばらく休んでるとファールコールを連発される ことだってあるんだから」 「審判がその選手の特徴に慣れるまでの辛抱なのさ」 ハリソンは両足、右肩に怪我を負っているために、より体でなく、手を使ってマッチアップ選手を 押してしまうことが多い。 ☆カーライル 「ここ2年、NBAはファールの取り方を変えている」 「また特にカレッジバスケは手を使ったり、よりフィジカルな面が多かっただろうしね」 「ハリソンがこれから上手く変えていかなくてはならない点はそこだよ」 ☆ポラード 「だんだん慣れるでしょ」 「オフィシャルもそういうものだと理解すれば、ハリソンが手を使っても特に気になら なくなるよ」 ☆ハリソン 「一度自分のプレーを見たオフィシャルなら大体理解している」 「ファールをしたらどうしてファールなのかってことをいってくれるしね」 「これからも注意深くどう取るか見ていくし、オフィシャルもどういうプレーをするか 見てくれると思うよ」