○いつも通りの鋭いファイナルショットを レジーミラーについて一ついえること 彼はいつも非の打ち所のないタイミングでしかけてくる。 なにを求められ、どんなときにどうすればいいのか理解 している。 そして今、とうとう引退の発表がなされた。 他の選手がほとんどできないようなタイミングでサヨナラ をいった。 多くの人間が早すぎたり、遅すぎたりする。 早すぎる例はバリー・サンダース。 そして遅すぎる例はマイケル・ジョーダン。 しかしスポーツ界においてもっとも難解なことをたやすく彼は 行ってしまう。 彼は素晴らしい伝説とかだけでなく、上手く後進に道を譲る方法を も示してみせた。 彼のキャリアについて書かれるとすれば、あの忘れられないような 多くのショットで埋め尽くされるだろう。 しかし、他にも多くのインパクトを残してきた。 特にキャリアの終盤に一緒にプレーしてきた選手達に対して。 彼は若手選手達に従うのを望んでいなかった。 それをよく主張していた・・・ かつてのようにファンが最後はレジーに決めて欲しいと思った時でさえ、 彼はジャーメインオニール、そしてロンアーテストにチャンスを与えた。 フランチャイズのために・・。 どれだけの選手がそんな風にできるだろうか・・。 マイケル・ジョーダンはそうだっただろうか? もし彼に後悔があるとすれば、リングを手に入れられなかったことで あろう。 レイカーズにいってそれを狙いにいくチャンスもあっただけに。 最大の後悔は、その後タイトルを狙えるシーズンにあの事件が起きて しまったことである。 とはいえ、リングがなかろうが、彼がインディアナで達成した多くの 偉業は色あせることないだろう。 チャールズ・バークリーやダン・マリーノといった選手のように。 彼は定刻に引退をする。 怪我から復帰した後に、積極的に攻撃をした時にかつての彼を思い出す こともあったが・・。 ただもちろん引退に驚きはしない。 ある程度予想はしていた。 トレーニングキャンプ初日、彼は微妙なヒントを出していたから。 シェリルの口から出た言葉は正直真実のように思えない。 いつもいつまでもレジーはここにいてくれるような気がしないだろうか? フランチャイズの全てといえる彼がレギュラーシーズン、そしてもしあると しても短いであろうプレーオフの後、いないことは想像しがたい。 たとえ引退というものが全ての選手にとっての必然であっても。 ミラーは最後の刻を刻もうとしている。 いつものように彼がもっとも輝くときであって欲しい。