○選手達の反応(ミラーの引退について) クローシェアとアンソニージョンソンは競争を楽しんでいた。 練習後、クローシェア、ジョンソン、ミラーの3人で3P コンテストを行っていた。 NBA史上最も3Pを決めているミラーが9割方勝利している ことはいうまでもない。 シーズンの終わりに、開幕から集められてきた参加料を優勝 者が持っていくことになる。 ☆ジョンソン 「正直、なんでこのイベントに参加しているのかわから ないよ」 「アール・ボイキンスとスピードドリブルコンテストをして いるようなものさ」 ☆クローシェア 「アインシュタインと数学で争って負けるようなもんさ」 今シーズンの終わりにミラーがいなくなることで、チームの 特色のいくつかを失うことになる。 彼の練習への態度。 そしてクラッチシューティング。 彼の引退について、仲間たちは特に驚かなかった。 やむを得ず、彼なしでプレーしなくてはならないという 考えが多い。 木曜日の夜、彼はカーライル、ウォルシュに引退を伝えた。 そして姉、シェリルの全国放送での発表がなされた。 選手達は放送などを見て、知っていただろう。 ミラーは金曜日のヒューストン戦の敗戦後のインタビューまで コメントを出していなかった。 ☆ジョンソン 「それは聞きたくなかったことだったが、それに対処して 前に進んでいかなくてはいけない」 クローシェアもジョンソンも、ミラーの毎日の熱心な練習 ほど、ビックショットや大量得点といったことを覚えていない という。 クローシェアは現在のチームで最も彼と過ごした選手である。 ミラーの労働観は彼に大きな印象を与えたという。 ☆クローシェア 「彼は本当のプロなんだ」 「オフシーズンに39歳の彼が朝7時に階段をかけあがって るのを見てなんとも思わない訳ないだろ」 「28歳なんだから、ベッドから飛び起きて、奴をやっつけて やれって気持ちになるんだ」 「今年の序盤に怪我した時も同様だった」 「階段をかけあがり、フルコートスプリントをやっていた」 「入団した当初のように最後まで手を抜かない」 「あれこそプロなんだ」 ミラーが居なくなった後、チームが最も失うものはまさに それであろう。 彼の平均得点12点近くはすぐに補えるだろう。 しかし無形財産は補うことができない。 ☆フレッド・ジョーンズ 「我々は彼のリーダーシップ、プロとしてどうやっていくかと いったお手本を失うことになるだろう」 「それが来シーズン、俺たちにとってマイナスになる部分だと 思う」