○ミラー、ガーデンで最後の挨拶 彼はこの試合を特別な試合としなかったし、特別な パフォーマンスをした訳でもない。 しかし、マディソンスクウェアガーデンのファン達は レジー・ミラーの名前を賞賛しつづけた。 ☆ミラー 「ここでは何度もバカにされたけど、ファンのみなには とても感謝している」 ミラーのガーデンでの最終戦はとてもあっけないもの であったが、他方でチームにとっては喜ばしい試合 でもあった。 この日の勝利でインディアナは単独6位となった。 ミラーはたった13点、15本中3本しか決められず、 そして試合も大差がついたため、ミラーは残り7分、 温存されてガーデンでのラストゲームを終えた。 ☆デイビス 「勝ったことが重要なのさ」 ファンは新たなミラータイムを見ることはなかったが、 世代交代を認識することはできたであろう。 来年からのスタートSG、ステファン・ジャクソンは 33点をあげる大活躍を見せた。 ☆ジャクソン 「多くの人々がここでレジーの活躍を期待し、多くの シュートを望んでいたと思う」 「しかしレジーにとっては勝利が大事だった」 「俺がみんなに言えることは、彼から学んだ一番のこと は、プロフェッショナルについてのことだね」 「彼はその点についていえば、究極の部類だからね」 ミラーはガーデンの最終戦も他のゲームとなんらかわら ない様子であった。 いつもどおり、静かに集中し、Jジョーンズらとワー クアウトを行った。 試合前のインタビューも早々に切り上げ、ニックスとの 前の試合を見た。 報道陣がロッカールームに集まると、避けるように トレーニングルームに消えた。 試合になると、チームはレジーというカードを長々と 使用する必要はなかった。 連敗中のニックス相手を早々に大差をつけ、観客も 不甲斐ないニックスにブーイングを飛ばしつづけ、 敵はいなかった。 試合前の選手紹介でミラーは色々なリアクションを 受けた。 サインを求めるファン、彼のジャージを着たファンも いた。 一方でブーイングもあった。 試合が進むと、最後のレジーの雄姿を見ようと、ベンチ に座るレジーの名を呼ぶファンがいたが、最後まで 彼がコートに現れることはなかった。 カーライルはサヨナラシュートのために、ミラーを コートに戻すことを拒否した。 ☆カーライル 「プレーオフでの大事なゲームに備えることが重要で ある」 試合後、ミラーはNo31の帽子を被った3人の女性 と抱擁し、最後にライバルといえるスパイクリーと 抱擁した。 ミラーがトンネルを抜け、ロッカールームに消えるまで スタンディングオベーションでファンは彼の最後を 見届けた。 ミラーはその後自分のゲームシューズを何度もプレー オフでマッチアップを繰り返したアラン・ヒューストン に渡し、シャワーを浴びた後にインタビュールームに 現れた。 ☆ミラー 「これがガーデンでの最後の試合になるだろう」 「最後に勝者としてこの地をされることを嬉しく思う」 「最初にここで試合をした時は勝者になれなかった」 「でも勝者として離れることができるよ」