◎「縁の下の力持ち」 たった14試合113分25点。 33歳のテリー・ミルズはあまり印象を与えることが出来なかった。 しかし、ミルズは去年のクリス・マリンのように兄貴分としての役割 を演じた。 ☆ミルズ 「もちろんやりたくてやった役割ではないが、これも一つの役割だ」 もちろん、アイザイアもミルズのしていることがわかっている。 ミルズはアイザイアと2年間チームを共にしている。 93−94年シーズンでは平均17点8RFG%51%と優れた成績を 残している。 しかし、3回の膝の手術で、動きが悪くなった。 そして、体重も増えた。 ホンの1年前までデトロイトのスターターとしてプレーしていたが、 平均7点5Rと低調な成績に終わった。 今年ダラスにトレードされ、すぐウェーバー登録された後、インデ ィアナに来た。 そして、ほとんどをベンチなどで過ごしている。 ☆アイザイア 「彼には経験がある」 「もう1人のコーチみたいなものさ」 「彼とプレーしていたから、彼が優れたチームメートであり、 試合に精通していることもわかっている」 「選手には肉体面だけでなく、頭の能力も必要なんだよ」 アイザイアはミルズをしばしば利用する。 MSGでニューヨークと対戦したとき、アイザイアはオニール を1Qで引っ込めた。 「テリー、オニールに話しかけてやってくれ」 ミルズは、アイザイアがどんな言葉をかけてほしいのか分か っていた。 だから、アイザイアの望む言葉をオニールにかけてやった。 ミルズは、プレーオフでロースターにはいっていないが、当然 私服でチームに貢献するつもりだ。 彼の言葉のシュートがプレーとなる。 ミルズは、コートの中でも外でも若手の師である。 特に、オニール・ベンダー・ハリントンは彼を慕っている。 またプレータイムのないベンダーには心の支えとなる。 NBAで過去9年間プレーしてきたにも関わらず、プレー タイムがないことに不満をもらさないからだ。 ☆ミルズ 「それはプロである以上、当然のことなんだよ」 「プレーできないことは残念であるけど、俺はここにいて、 サポートするという仕事がある」 「それが日々チームにとって貢献になっている」 こんなミルズだからこそ、チームメートはミルズが優れた ACになれると感じている。 ☆クローシェア 「ただクリップボードの周りにいるだけでなく、ゲームって ものがわかっている人間が向いているんだよ」 「ミルズのようにね」 そして、ミルズも引退後にそうなれることを考えている。 彼は今年FAとなる。 彼の今季のスタッツは内容の薄いものだ。 しかし、本人は残留を望んでいる. ☆ミルズ 「このチームのみんなが好きなのさ」 「私は成長し、勝ちつづけようとしているチームに身を置きたい」 「今までそういったチームでプレーしたことがなかったから」 「インディアナのような中心選手がしっかり働きづつけるようなチ ームに身を置きつづけたいんだ」