○インディアナの進む道 インディアナには04−05年シーズンに多くの If(もしも)が存在した。 もしロン・アーテストがシーズンアウトを食らって いなかったら・・・ もしジャクソンとオニールが長期欠場を強いられな ければ・・・ ベンダーがコンスタントに貢献できていたら・・・ オニールとティンズリーが終盤に怪我をしていな ければ・・・ いまさらなにを言っても仕方ないが。 アーテストが戻り、オニールとティンズリーが いい状態で戻れば、来シーズン、NBAで期待で きるチームの一つになるだろう。 たとえレジーがいなくても。 このままチームの結束を固め、カーライルの指示 通りに動けばいいというものではないが。 インディアナはこの点について、オフシーズンに 答えを出すだろう。 ☆アーテストの状態 本当に難しい内容で、次のシーズンだけでは回答が でないかもしれない。 80試合に渡る欠場、1月に一緒に練習はしていた が。 アーテストは地元マスコミになにも話さないが、 チーム関係者は彼の気性に変化があり、チームに とっていい状況になったという。 信じられないかもしれないが。 実際のところ、レコードレーベルの方にお熱という 話もあるから、この関係者の話が本当であることを 期待したい。 彼がいなくなるまで、チームは7勝2敗スタート、 あの事件の試合もデトロイト相手に圧勝だった。 もしアーテストが集中し、モチベーションを保ち つづけられるのであれば、タイトルコンテンダー 候補としての役割を得るだろう。 最初にそれを確認できるのは、もしインディアナの サマーリーグに出場するのであれば、7月上旬に なりそうである。 ☆ミラーがいなくなって 数人の選手がミラーの復帰を望んでいる。 しかしそれについて語るのは十分ではない。 ミラーはみんなが会場に来る何時間も前に、ロッカー ルームで、相手の確認をしていた。 ミラーの後釜としてSGになるだろうジャクソンが ロッカーでのリーダーになるのが自然であろう。 ジャクソンの努力家ぶりには疑問の余地がない。 得点できない時でさえ、彼は一生懸命守備をする。 インディアナがデトロイトにボコボコにされていた ときも、彼が一生懸命チームメートを元気づけて いた。 ジャクソンもまた課題があるとすれば、感情の起伏 の激しさである。 時たま感情的になってしまう点で、彼がリーダーと して、有能であるかに疑問が出てしまう。 2月のトロント戦、最後の最後でローズにファールを したとコールされ、オフィシャルをおいかけようと して、チームメートに羽交い絞めにして止められたこ ともあった。 ボストンとの第6戦に敗れた時、彼はチームメート 達が俺のせいだと非難したとコメントをし、オニール とぶつかったりもした。 ☆カーライル 「彼はステファンジャクソンであり、レジー・ミラー ではない」 「私は彼がミラーではなく、レジーから色々なものを 吸収したステファンジャクソンになってくれると 信じている」 「コートの上だけでなく、チームとしてどのように 勝つかというアプローチ面で、レジーから多くのこ とを学んでいると思う」 ☆オニールのリーダーシップ ミラーがインディアナの選手としての最後の試合を 終えた後、オニールにチームの責任を託すのに時間 はかからなかった。 ☆ミラー 「ジャーメインに託すよ」 「彼はインディアナのベストプレーヤーであり、この チームは彼のチームである」 「ロンが戻り、ここには素晴らしい若いタレントが いる」 「その一番目に位置するのがジャーメインであるだ ろう」 「彼に託されるんだ」 実際、彼がチームの中心であったときが何度かある。 インディアナで花開き、オールスターにも4回出場 し、昨シーズンのMVP投票3位にも選ばれた。 キャリアハイの平均24点と大活躍だったが、 今年は思い通りにいかなかった。 あの事件で15試合の欠場、そしてさらに肩の怪我で 22試合の欠場。 プレーオフには戻ってきたが・・・ チームのインサイドで16点8Rを記録したが、 レギュラーシーズンの24点9Rには遠く及ばない。 なによりも低レベルの36.5のFGパーセントが 彼の不調を物語る。 彼は認めようとはしないが、彼の肩が万全でなかった ことは誰の目にも明らかだった。 来年はアーテストとジャクソンとコンビを組むことに なるが、肩を万全にし、チームの顔として、NBAに 彼の実力を示してもらわなくてはならない。 ☆オフシーズンの動き サラリーキャップの関係で有力FA選手には手を 出すことはないだろう。 来月のドラフトでの17位指名権でインパクトのある 選手を指名するか、もしくはそのドラフト指名権で インパクトのある選手とトレードするという策が ある。 現在13名の選手が来期の支配下選手であり、J ジョーンズ、Dデイビスと再契約できることを望ん でいる。 インディアナは怪我がちのティンズリーが健康な 状態でいることにかけるつもりでいるかもしれない。 もしそうだとすれば、彼らはドラフト指名権をミラー の穴埋め(SG指名)に使いうるだろう。 ジャクソンはスターター、そしてFジョーンズが バックアップになるだろう。 アンタッチャブルな選手はいないが、もし動かす可 能性があるとしたら、ポラードとティンズリーになる だろう。 ポラードは契約最終年であり、ティンズリーは11年 までのリーズナブルな契約を持っている。 ☆ブラウンは戻ってくるのか。 ブラウンACが未来のNBAのHCであることに 何の疑問もない。 ただそれがいつになるのかという時間の問題である。 かつてはチャンピオンチームであるサンアントニオの ACであり、インディアナのACとして2年間のAC 生活を務めた。 昨年もアトランタとトロントのHC候補として名前 があがり、既に今年もミネソタやクリーブランドの HC候補として名前があがっている。 またインディアナの副社長であるダヴィッド・ノー ウェイもまたクリーブランドのGM候補として名前 があがっている。 ニューヨーク、オーランド、ポートランド、レイカ ーズといったチームがHC候補を探している。 ブラウンはインディアナのディフェンスを主に担当 している。 また選手担当のコーチとして、タイムアウト時に選手 達としばしば話しているのをみかける