◎勝利よりも大事なこと インディアナにとって、このプレーオフは勝つことが 重要ではない。 インディアナはイースタンカンファレンスのディフェン ディングチャンピオンである。 しかし、名ばかりのディフェンディングチャンピオンだ。 当時の主力は3人いないのだ。 今年のプレーオフは、オニールやハリントン・ベンダー といった若手にプレーオフがどんなものであるか、見せ るためのシリーズである。 ☆ローズ 「若手達に、俺達のケツが青かった頃のプレーオフにつ いて話してやったよ」 「でも、彼らは、まだどういうものなのかわかりかねている ようだね」 「俺の初めてのプレーオフ(スパーズにスウィープされる)を 覚えているよ」 「デヴィット・ロビンソンを見て、ベンチに戻ってこういった記憶 があるよ」 『ガゼルのような走りをするんだね』って・・。 ミラーはあいまい程度にしか覚えてなかった。 インディアナの89−90年シーズンは、アイザイア率いるバット ボーイズ(デトロイト)に簡単にスウィープされた。 ☆ミラー 「イージーなレイアップすらなかったことくらいしか覚えてない ね」 しかし、ミラーや、他の若い選手達はちゃんとプレーオフの試合 がどういうものなのか学んでいた。 ミスをしてはいけない、なかなかファールコールをしてもらえない・・ ☆ミラー 「全てのものが重要だ」 「リバウンド、ターンノーバー、ルーズボール・・・」 「それらがシリーズの結果を左右させるんだ」 オニール・ハリントン・フォスター・ベンダーといったプレーオフを 大して経験していない選手達には、もっとがんがんいくぐらいの 気持ちが必要であるはずである。 プレーオフに出るべきか、それともドラフト権を獲るべきかという 問題は、本当に馬鹿げている。 NBAでチャンピオン近くまで来ているチームをみれば、答えは 一つに絞られる。 どこのチームも、プレーオフの早い段階で敗れ、何度かセミファ イナルやカンファレンスファイナルでやぶれ、チャンピオンにな ってきている。 いま現在、チームがタイトルを取るには何年かかかるだろう。 しかし、こういった経験を経て、チームは変わっていくはずだ。 インディアナは1勝、もしくは2勝できれば十分だ。 それは、この夏に明るい材料となるだろう。 勝てない場合? それでも構わないよ。 ※注意 プレーオフ1戦目の前に書かれたコラムです。