○欧州の助けをインディアナは求めている。 彼の名前はアメリカのバスケット関係の中では認識していない。 しかし、ファンはもし彼の夢であるNBA契約を結べば、すぐに サルナス・ヤシケビシャスの名前を知ることになるだろう。 バードは6−4の29歳PGに興味を抱いている。 ☆バード 「私は彼が欧州のベスト選手であると思う」 「今までみた多くの素晴らしい選手の1人である」 バードはFA選手の数人に興味を抱いており、彼も当然興味ある 選手の1人である。 ただ他にも6チームほど彼に興味を持っているともいわれる。 リトアニア出身のヤシケビシャスはペンジルバニアの高校 出身で94−98年シーズンにメリーランド大学でプレーしている。 4年次に平均12点をあげたが、ドラフトされなかった。 では、なぜ今、欧州でスーパースター選手になっているのだろうか。 元々PGだった彼だが、大学時代はウィングでのプレーを要求された。 身体能力不足こそあるものの、素晴らしいシュート、パス能力、そして 自信を深め、彼は大いに成長した。 リトアニア、スロベニアでそれぞれ1年、そしてバルセロナで3年の シーズンを過ごした彼は2003年にバルセロナの欧州チャンピオンに 貢献し、この夏に欧州選手権でリトアニアをチャンピオンチームにした。 その後、イスラエルのエルアビブで2年プレーして、2つのユーロリーグ タイトルを獲得し、今年のトーナメントのMVPに選ばれた。 24試合で平均16点48FGパーセント、3P40パーセント、FTは 94パーセントだった。 また五輪でのアメリカ相手にも活躍し、惜しくも敗れるも27点をあげ、 昨夏のギリシアでの試合では28点をあげ、アメリカから勝利を奪った。 インディアナの国際スカウトミーショ・オスターセヴィッチは2年前から すでにNBAでやれる力があったという。 ☆オスターセヴィッチ 「彼は精神的にも肉体的にも強い」 「チームを率いる力もあるし、パスもシュートも素晴らしい」 「守備もいい」 「チームプレーヤーだし、リーダーシップもある」 ヤシケビシャスの人気はファンの1人が「www.jasikevicius.com」を 開くほどである。 昨シーズンの最終戦ではビデオトリビュートでは、ファンやチームメートが 彼の残留を望むもので、1万7000ものの署名が集められた。 だが、彼の意向は来シーズンNBAでプレーすることである。 ☆ヤシケビシャス 「この夏はNBAに行くことである」 「もし強いチームからオファーがあって、俺が重要なプレータイムをもらって NBAタイトルを取れるような可能性があれば、そこのチームでプレーしたい と思う」 「もちろんプレータイムの保証なんてないのはわかっているが、もし俺がいい プレーをしていれば、プレータイムはもらえるだろう」 ポートランド、ユタ、ダラス、ボストン、クリーブランドが彼に興味を示して いるチームといわれる。 しかし、彼が望むチャンピオンコンテンダーチームとはいい難いチームばかり である。 そしてインディアナもミッドレベル条項で契約を結ぶ以外に彼と契約する術は ないだろう。 ☆バード 「色々なチームが彼を追っている」 「我々には彼に大型契約をオファーする力は無い」 「とにかく何が起こるかを待つしかないんだ」 もう1人のFAのオプションは元デューク大学、元シカゴブルズの PG、2002年ドラフト2位指名選手ジェイ・ウィリアムスである。 ウィリアムスは1年目にバイクで大事故を起こし、それ以来プレー していない。 ウィリアムスは一生懸命練習はしているが、シカゴはウィリアムスと 契約をするつもりはないといわれている。 ウィリアムスの代理人はインディアナも彼に興味を示してくれたという。 しかし、バードはすぐに貢献できる選手に強い興味があるという。 ☆バード 「もし誰か取るのであれば、プレータイムを獲得できるようなよりよい 選手を獲得したい」 それはヤシケビシャスのような選手のことであろう。