○これまでどおりの仕事 筋書きはこうである。 レジーミラーの離脱により、ミラーが築きあげて いたリーダーシップをジャーメインが満たすこと になるだろうと・・。 少なくとも、これが一般の考えだろう。 しかし、ロッカールームでの意見は違う。 選手にとって、オニールは既に強いリーダーシ ップを発揮していた。 オニールはただ同じことを続けるだけである。 ☆ジョーンズ 「ジャーメインは今までもずっとリーダーとして やってたよ」 「なにも新しいことじゃない」 「いつもやってたんだから」 引退に向けて、ミラーはオニールにリーダーと しての仕事の引継を始めていた。 ミラーはフランチャイズの顔だったが、オニール がフランチャイズの声だった。 今、オニールが正当のフランチャイズプレイヤー になったに過ぎない。 ☆オニール 「このチームを誰が引き継ぐか色々な話があった」 「レジーがやったことは簡単にはできない」 「レジーは2、3年前から引継を始めていた」 「それはメディアも薄々感じていたと思う」 「ただミーティングに参加してないから感じて ないと思うが、俺が中心になってやっていた」 「積極的に前に出てたのは俺なんだ」 「もちろんみんな優勝を目指している選手であり 自立している」 「こういった点で、特に特別なベビーシッターは 必要ない」 「もうこのメンバーで4年も5年もやっているし ね」 ミラーの引退以後、オニールはリーダーとしての 役割を強調していた。 ヤシケビシャスのエージェントに電話をかけ、 獲得戦に貢献した。 アーテストやジャクソン、ジョーンズを誘って ミニキャンプも行った。 みんなを誘ってプレキャンプワークアウトも やったりした。 ☆カーライル 「ウチのチームの誰がリーダーシップを取るか という疑問があると思うが、その答えはジャー メインが答えてくれると思うよ」 「身を持ってね」 「これからチームは新しい時代に入る」 「そしてその時代に入るに至って、みんながそれ を推し進める準備ができているんだ」 ラリーバードもオニールがチームを引っ張って いく立場であることを認める。 ☆バード 「レジーが引退し、このチームにはいくつかの 決定を下す必要がある」 「それにおいてジャーメイン以上の選手はいない だろう」 「状況判断能力もあるし、自分がお手本となって やれる力がある」 オニールは昨年痛めていた肩の負傷から完全に 立ち直った。 攻撃面において、シュートレンジも増やし、3P シュートも練習した。 そして自分中心の得点パターンでなくとも、特に 不満はないという。 ☆オニール 「得点にこだわりはない」 「俺は自分をポイントゲッターというよりも状況 を見て行動のできる選手であると思っているか らね」 「ただアウトサイドでもインサイドでも守備面で 支配できるようになりたい」 「このチームは誰でも得点できるから、特に俺が っていう気持ちはないよ」 こういったリーダーがいる限り、インディアナに 特に変化はないだろう。