○アーテストを獲得するチーム アル・ハリントンはトレード要求をすれば どうなるかということを理解している。 全ていい結果になる訳ではない。 スターターになることを求めて、彼は移籍 希望をした。 そしてその通り、移籍はかなった。 しかし移籍先はNBAの最下位チームの 一つであるアトランタだった。 もしアーテストがハリントンに電話の一つ もしていたら、価値あるアドバイスをもら っていただろう。 ☆ハリントン 「もし俺が彼の立場だったら、インディ アナを離れたいなんていわないよ」 「絶対にね」 「自分が活躍できるチームでなおかつ勝 てるチームにいける保証なんてないしね」 「賢い選択じゃないよ」 皮肉にも、アーテストの移籍希望により インディアナがハリントンを取り戻せる チャンスが来たともいえる。 オールスタークラスの選手を探している といっているインディアナにとって、 これはもっともらしいシナリオの一つと いえる。 ウォルシュはアーテストの要求に応える というが、まだ色々考えている最中で ある。 アーテストに値する選手を獲得できない かもしれないが、ウォルシュは長期的に 価値があるトレードにしたいという。 ☆ウォルシュ 「そういったものにかけたいね」 もっとも論理的な考えとしては、スター タークラスのSFとのトレードである。 しかし、ウォルシュはジャクソンもいるし 将来のスタートSFグレンジャーも代わり ができるとコメントする。 それ故にウォルシュは他のポジションの 選手を獲得することや、複数人とのトレ ードも考慮に入れることができる。 ☆ウォルシュ 「ベストの選択をするよ」 「チームを助ける選手をみんな考えている みたいだけど、インディアナは既にかなり 層の厚いチームになっているからね」 アーテストの低いサラリーで同じ価値の 選手を狙うのはかなり至難の業である。 ハリントンは能力の高さ故にアーテスト と同様の価値を示せる数少ない選択肢の 1人である。 契約の最終年であり、契約切れ後にアト ランタから出るかどうかについてなにも 示していないが、その可能性は高そうだ。 アトランタは失う可能性の高い選手を使 って、08年までオールスター候補選手 を確保しつづけることができる。 しかし、インディアナも今シーズン限りで ハリントンを失うリスクが出るが。 ハリントンもインディアナ復帰の可能性に ついて、言葉を選んでコメントしている。 ☆ハリントン 「もしそうであれば、一生懸命やるだけ」 「トレードされるかどうかは俺にはどう にもならないことだからね」 「ただインディアナは素晴らしいチーム だし、戻れるとしたらそれは素晴らしい ことだと思うよ」 サクラメントのストヤコビッチも以前に トレードの噂があった選手だが、ウォル シュがストヤコビッチはないとコメント している。 ストヤコビッチは素晴らしいシューターで あるが、守備とリバウンドには期待がで きない。 特に今シーズンはスランプで平均18点 FG43パーセント。 ただ3度のオールスター選手であり、 キャリア3Pパーセントは40パーセント である。 サクラメントは9勝12敗と不調で、守 備面を強化したいと考えているだろう。 またダラスのスタックハウスも候補の1人 である。 かつてデトロイトでカーライルの下で プレーしていた1人だ。 膝の怪我で今期プレーしていないが、 昨年はリザーブとして平均15点と 活躍した。 ダラスはエイブリージョンソンの下、 守備の強化を目指しており、またアーテ ストもダラス行きを一つの希望候補として あげていた。 候補地にはニューヨークとクリーブランド も入っている。 ニューヨークは、個人的にいえば、トレ ードの対象チームではないだろう。 ジャマール・クロフォードやQリチャード ソン、そしてマリック・ローズあたりが 両チームの選手の中でサラリー的にマッ チするが・・・ またレブロンもアーテストは大歓迎だと コメントしている。 ☆レブロン 「アーテストのような選手はどこのチーム も欲しいだろう」 「うちも例外でないよ」 元インディアナのSG、レジーミラーは クリーブランド入りには否定的だ。 ハリントンを例にあげて、アーテストは 弱小チームに放出されるだろうとコメント した。 ☆ミラー 「アーテストが幸せになれる場所?」 「トロントかなぁ」 「ハリントンは今幸せだと思うかい?」 「いつも選手達にいってることだけど、 隣の芝はいつも青い訳じゃないんだよ」 「アルにもいったけどね」 「ウォルシュはお前をデトロイトやサン アントニオなんかに出してくれないよって」 「ウォルシュは自分のチームを傷つける ようなトレードをするようなバカではな い」 「だからもしアーテストがニューヨークや クリーブランドに行きたいっていうなら、 少なくともレブロンをクリーブランドが 出さない限りはないだろうね」 しかし、ウォルシュはそれについては 否定した。 ☆ウォルシュ 「関係ないよ」 「最高のオファーを出してくれたチーム とトレードに応じるだけさ」