とうとう終了した。 ロン・アーテストの奇妙で不可思議な 伝説が終わった。 トレードはとうとう公式発表された。 ただまだアーテストが次の日に宇宙 飛行士になりたいという訳のわからな いことをいいださなければ、成立す るだろう。 トレードが決定されたとして、インデ ィアナ、厳しい状況下でいい仕事を したといえる。 もちろん最初にサクラメントが放出 使用としたとき(開幕前)であれば、 なおいいトレードだったが。 バードとウォルシュは、自分達が 犯した大きな過ちを認め、謝罪する 必要があるだろう。 ☆ウォルシュ 「私のやり方としては常に選手のこと を考えたものである」 「失敗してしまったのは、ロニーが まだ成長過程にある若い選手だと 認識があったせいかもしれない」 「彼が問題を起こしても、私はそれ からなにかを学び、いい選手に成長して 欲しいと思った」 「しかし度々問題を起こし、度がすぎ るようになっていった」 確かに、アーテストのいうことは 正しかった。 (俺がいるとチームにマイナスという 発言) 彼が問題を起こすと、チームに悪影 響が出た。 活躍はしていたが、チームがサポート すればするほど、どんどん酷いものに なっていった。 ☆ウォルシュ 「ある意味失敗だったと思う」 「アーテストについて、あまりに強気 な考えを持っていたのかもしれない」 「どうしても彼の能力に惹かれる部分 があった」 「才能にホレすぎてはいけないとよく いわれるが、どうしても我々の仕事は そうなりがちであるんだ」 バードも同様の感想を述べた。 ☆バード 「この4・5年であまりに酷くなって とうとう彼を養護できなくなってい った」 「でも、私はいい睡眠ができるだろう」 「できる限りのことをしたからね」 私はこう思っていた。 何度となく、私はフロントに早く トレードしろといってきた。 確かに数週間前にはページャを取れる ような話はなかっただろう。 マゲッティーを使ってアーテストを 獲得しようとしているという噂とと もに、トレードの話は増幅したといわ れている。 インディアナはアーテストを出すに 値するトレードをしたのだろうか? 選手としてのレーティングを考えれば 答えはノーだろう。 アーテストはリーグトップ15の選手 であるのは間違いない。 サクラメントにとっても、今シーズン 始めに彼を獲得するのはリスキーな ものだったといえる。 アーテストとページャのどちらが いいかといわれれば、明らかな答え が出るだろう。 いうまでもなく、ページャはかつての ページャではない。 怪我がちだし、ここ数年で急激に数字 も落ちている。 守備面にも不安がある。 しかし、今回のトレードには好感を 持っている。 元オールスター選手を獲得したのだ。 インディアナはジャクソンがしなくて はならないことをやってくれる選手を 獲得したのだから。 セカンドオプションとSGのできる 選手を。 また2人の外からのシュート力は インディアナのバスケをより面白い ものにするだろう。 そして契約ラストイヤーという高い モチベーションをも持ち合わせている だろう。 環境の変化などで変わる可能性もある。 インディアナの今シーズンを変える トレードではないかもしれないが、 少なくとも今の状況よりはよくできる だろう。 ウォルシュは「これからどうなると 思いますか?」という質問にこう 答えた。 ☆ウォルシュ 「素晴らしい質問だ」 「ロニーにとって、インディアナは いいチームではなかった」 「過保護にして、逆にどんどん酷く してしまった」 「どうにかなるかと思ったんだが、 あまりにいろいろ起きすぎてしまった」 結局、サクラメントとのトレードで全ての 幕が閉じようとしている。 とにもかくにも、誰もが理解できる形で インディアナは最低限の仕事をしたと いえるだろう。