○ベンダー引退 別に驚くべきニュースではない。 でも、結果的には悲しい以外なにものでもないニュースである。 過去もっとも潜在能力を秘めたといわれた選手であった ジョナサン・ベンダーのキャリア終了が発表された。 ☆ベンダー 「医学的にはもうバスケを続けることができないことがわかった」 「インディアナにいられて本当によかったし、俺を助けてくれた 人達に本当に感謝したい」 「素晴らしい仲間たちと一緒にすごせたことを一生大事にしたい」 「ペイサーズファンはリーグ1だし、ファンの暖かい声援、 そして初めてチームに加入したときの歓迎は忘れることが できないと思う」 「バスケができなくなるのは俺にとって辛いことだけど、インディアナ のファン、仲間、そしてフロントのみんなに感謝したい」 ベンダーは6シーズンインディアナでプレーしたが、怪我がちだった。 01−02シーズンこそ78試合出場で7.4点3.1R。 今シーズンはヒザの慢性的な痛みでたった2試合の出場に終わった。 1999年のドラフト5位指名でアントニオ・デイビスとのトレード でインディアナが獲得した選手だった。 ☆ウォルシュ 「過去もっとも才能があったと思われる選手の1人を失い、本当に 残念に思う」 「素晴らしい将来があったはずだが、彼のヒザが彼の才能を示すことを 許してくれなかった」 「ヒザの怪我に立ち向かうため、あらゆることをしたが、その問題に 打ち勝つことができなかった」 「我々にとっては大きな損失である」 「いい意味でインディアナに影響を及ぼしてくれる選手になるはずだ ったからね」 ベンダーは11月12日のミルウォーキー戦でウォーミングアップした だけですぐにロッカーに下がり、カーライルにヒザが痛くてプレーできる 状態でないと伝えていた。 3月には右ヒザの手術を行い、そしてその手術の結果により進退を決めると いわれていたが・・・ ベンダーは、チームで3番目の高給選手だっただけにプレーできないことで ファンから酷評されてもいた。 ベンダーの引退は公式のものではない。 引退により残り2年の契約分のサラリーが支払われなくなるためだ。 インディアナは保険金でその分のサラリーを支払い、そしてNBAに サラリーの軽減を主張する予定であるとウォルシュはいう。 ☆ウォルシュ 「リーグに申請中である」 「リーグは夏にそれについて検討してくれるといっている」 「リーグが認めてくれれば、今年度のサラリーキャップの軽減と来年度の サラリーキャップの軽減になる予定である」 ☆カーライル 「誰も彼のMRIでの情報を知らなかったからね」 「1年前の状態よりもさらに酷い結果だった」 「彼の痛みの酷さは想像に難しくないだろう」 「彼がいかに我慢強い子で、どんなにコートに立つことが辛かったかという ことは容易に想像できるはずだ」 「彼と彼の家族のことを思うと悲しく思う」 「ベンダーは本当にいい子だったし、バスケが大好きだったのに・・」 「なんでこのようなことが彼みたいな人間に起きてしまうのだろうか・・」 「彼は賢い子だから引退後に新しい人生をみつけることができると思う」 「ベンダーの怪我がなければ、どんなに素晴らしい選手になっていたかという のは永遠の疑問の一つになってしまうだろう」 「私にも想像がつかない」 「一ついえるのは、それがわからないのは不運であるということだ」 仲間たちも同じような気持ちである。 練習でのプレーを知る者たちはきっと彼が活躍すると信じていただけに。 ☆ジョーンズ 「みんなは知らないと思うが、彼はこのチームのベストの選手に思えるような プレーをしていた」 「優れた身体能力、技術・・・」 「神の恩恵である彼の能力がショーケースに飾られているだけに終わってしま ったことが本当に残念だ」 ☆クローシェア 「彼ができることをみんなに見せられなかったことを恥ずべきなのかもしれない」 「練習やゲームでその一部を見ていたからね」 「彼の才能は青天井だった」 「どんな選手でもキャリアがすぐ終わってしまうのは悲しいが、ジョナサンに ついてはいうまでもないことだ」 「でも、彼は素晴らしい家族に囲まれているし、まだ若い」 「彼は新しい生活にすんなり移行できるだろう」