○今、中心にいる男 土曜日の試合の1クォーター途中で 突然普段と違うことが起きた。 デトロイトのHC、サンダースは インディアナの1人の選手の勢い を止めるために、やむをえず、 タイムアウトをとった。 ポラードだった。 大抵、サムライヘアーなどユーモア さで知っている人が多いが、今回は 違った。 ポラードでないかのような大活躍を した。 いきなり6点5R 最初の数分で。 彼の頑張りでチームリバウンドは 59−44で圧倒。 過去3シーズンのベストである14R の大活躍だった。 ☆ポラード 「今まで優勝候補のチームがスコット ポラードタイムアウトなんてとった ことがあるかい?」 とにもかくにも、4試合前にチーム に復帰してから、彼は重要な役割を 果たしている。 ワシントン戦では12R。 ここ3試合でインディアナでの過去 125試合分のリバウンドを稼ぎか ねない勢いだ。 ☆ポラード 「インディアナに来て以来、不満が 溜まっていた」 「システムに慣れようと、そして 怪我なくプレーしようとする日々が 続いていたから」 「やっとインディアナのファンに 俺がNBAでプレーできている理由を 示すことができていると思うよ」 「多くのみんながなんであんなトレ ード(2003年のBミラーとの トレードで来た)をしたのかって 思っている人が多い」 「やっといい状態に戻って、やっと 普通のプレーがコンスタントにできる と思うんだ」 ポラードは苦しんでいた。 サクラメントの攻撃的なシステムから インディアナのよりスクリプト的な システムスタイルへの移行が上手く できなかった。 フォスターにスターターを奪われ、 ベンチを暖める日々が続いた。 さらには怪我に悩まされもした。 しかし、今、もしかすると、元チーム メート、ストヤコビッチの加入も あって、彼は重要な役割を果たす ようになった。 ジャーメインがいなくなり、ロー ポストが弱くなった部分を、カーラ イルが強調する守備とリバウンドで ポラードは強さをみせられるのだ。 ☆カーライル 「彼はどちらかといえば、控え選手 なので、もしコンスタントに貢献 できるのならば、チームにとっては 素晴らしい」 「コートで色々なことができるし、 安定している」 「経験もあるし、守備力もある」 「シャックやダンカンといった能力 ある選手に対してもやれる能力を 持った選手である」 「怪我さえなければ、本当に必要な 選手だよ」 この2試合、カーライルはポラード とフォスターのコンビを使うことに した。 背中にともに不安があるため、 ウォーミングアップ後すぐにプレー させるための決定だったが、上手く いった。 ここ2試合で114R(相手は87) でリバウンドで圧倒し、41本の オフェンシブリバウンドを奪って いる。 2人のエネルギッシュなプレーは チームに新たな勢いを与えている。 ☆ポラード 「ページャが来て、ラインナップも 固まってきたから、たぶんトレードは ないだろうね」 「よっぽどのことがなければね」 「移籍デッドラインが近づいて、 どう思う?って聞かれて、俺はここに いるつもりさなんていうのも好きじゃ ないしね」 「とにかく集中して、チームとして プレーしなくちゃいけない」 「プレーオフに出られるチームだと 思っている」 「主力が戻ってくるまで、とにかく いいプレーをしつづけなくちゃね」 ポラードは今シーズン後、FAにな り、終盤に活躍すれば、きっといい 契約が結べるはずだが、彼の心の中に そのことについてはあまり考えにない という。 ☆ポラード 「どうでもいいことさ」 「プレーオフに出たいんだ」 「そして俺たちができることを示し たい」 「俺はチーム重視の選手なんだ」 「俺が一生懸命やって、チームがよく なるならば、それでいい」 「契約のことは俺がどうこうするこ とじゃないしね」 「とにかくチームを助け、勝利に導 きたいんだ」