ラリー・バードは5月にはもう1人の男に視線を向けていた。 そしていまも同じ男に視線を向けている。 その人物の名は・・・明かされていない。 ☆バード 「その選手が17位まで残っていたら、幸せだね」 「その選手は非常に能力ある若い選手さ」 「もっと上位で指名されるかもしれないし、17位まで 残っているかもしれない」 バードのコメントから憶測するのに与えられたメッセージは 「有名」「なんでも少しずつできる」 「インディアナに指名されると思っていない」 である。 ウォルシュにもその名を伝えていないらしい。 ☆バード 「私は誰にもその名前を教えてないから、どう頑張っても その名を知ることはできないよ」 「ウォルシュだって知らないし、スカウトもわかってない」 「ただ、ドラフトの時にはスカウトの意見を聞くつもりだ」 「もちろん私が好きな選手についてもいうつもりだ」 「その中でみんながその選手を評価しないのならば、私は スカウト陣と同じ意見を持つつもりだよ」 今年のドラフトは大物こそいないが、バードは全体的な選手の レベルはそんなに悪くないと思っている。 そこそこだと。 今回のドラフトにおいてのスティールは2巡目に起こるのでは ないかという。 とにもかくにもドラフトでは、いろいろ策が変わってくる。 昨年もグレンジャーを獲得できると全く思っていなかった。 1998年のボストンもまさかピアースが10位まで残っていると 思っていなかったし、ダラスもジョシュ・ハワードが29位まで 残っていると思っていなかった。 ☆バード 「ピアースの時のドラフトを思い出すんだ」 「2位だと思っていたら、10位までおっこってきた」 「ドラフトでは色々なポジションの選手を必要とするチームがあり、 その時、その時のベストの選手ではなく、その必要なポジションを 満たす選手を獲得することがある」 「グレンジャーのように、ヒザを怪我していた経験を持ち、他の チームが足踏みするケースだってある」 「できれば、また同じようにそういった選手を獲得できればいいと 思っている」 「まぁとにかく待って、欲しい選手が取れることを望むよ」 今年の最も評価が落ちそうな選手はレディックであるだろう。 デューク大で3P4割2分、平均27点の活躍をしており、 ロッタリー候補といわれているが、フィジカル面の弱さ、背中の怪我 といったマイナス面を持つ。 ☆バード 「彼も17位まで残っているかもね」 最近、リーグの大半のチーム傾向として、アーリーエントリー選手や 海外プレーヤーであるが、インディアナは大学経験豊かな選手の指名 が多い。 ここ3年の1巡目みな大学4年生(Fジョーンズ、ハリソン、グレンジ ャー)であり、2巡目の選手(Jジョーンズ、Rライト、Eローベック) も21歳以上の選手であった。 バードはたぶんその傾向は続くであろうという。 ☆バード 「例外もあるけど、大学経験のある選手は大抵ある程度成熟している」 「少なくともここ数年同様我々は今年も同じような形の指名をすること になると思う」 ドラフトアナリスト達はインディアナの主な指名候補として、大半が PGを挙げていたが、特にその考えはないという。 ポジションはどうあれ、すぐに貢献できる選手を指名するという。 ☆バード 「誰が17位まで残っているかにもよるけど・・」 「指名はビッグマンかもしれないし、バックコートかもしれない」 「よっぽどいい選手が落ちてこない限り、チームに今必要な選手を 指名するつもりだよ」 「ビッグマン、PG、SG、どれも必要だけど、一番いい指名をする つもりだ」 インディアナには今契約下にPG3人いるが、PGの可能性も否定 はしなかった。 ☆バード 「PGの選手が一番の選手であれば、その選手を指名するよ」 ======================= バードのその他の話 ○リック・カーライルとの契約延長について 「この夏にそれについて話すつもりだ」 「彼は契約延長を望むと思っているし、我々もそれを求めない つもりはない」 「もちろんオーナーと話してからだが」 ○ドラフトの指名が及ぼすFJとの再契約については? 「それもあるが、基本的にはフレディーと再契約したい」 「全選手と再契約したい」 「ドラフト次第でもあるけど」 ○海外選手のレベルは? 「今年も3、4人は1巡目指名だろうね」 「でも、来年はよりレベルの高い海外選手が出てくるよ」 ○ニューヨークのドタバタ劇について 「これはドラフトミーティングである」 「ニューヨークのことなんてどうでもいいんだ」 「今日、アイザイアがHCになるって聞いた」 「大変だろうけど、うまくいくといいね」 「私は戻らないよ」 「そんなこと大変でできないよ」 ○ローベックの成長については 「もう1年彼の契約が残っているので、今年は彼をチェックして いくよ」 「彼がどうしたいのか、我々がなにを望むのかについてなど、 色々話していくつもりだ」 ○今年のドラフトの特徴は? 「誰が一位になるかわからないね」 「いい選手がたくさんいると思うよ」 「層が厚いよね」 「2巡目の選手でさえ、NBAに残ることができそうなのがたくさん いると思う」 ○高校生がドラフトできなくなった影響は? 「わからないな。」 「でも、私にとっては高校生がいなくなってよかったんだけど」 「高校生なしでもいいドラフトだと思うよ。今年は」 ○トレードアップやダウンについてどう思う。 「好き好きだよ」 「いい選手がいればそうするし、そうでなければそうしない」 「いうまでもなく、少しでも上位で指名したいけどね」 ○誰かの成長が必要ですか? 「いつもそう思っているよ」 「若い選手が活躍するのには時間が必要さ」 ○なにかいま話はしている? 「リーグにおいて色々な話があるけど、まだその段階にないよ」 「でもチームに最善のことなら行うつもりだけどね」 ○ジャーメインのトレードの噂については 「はは、噂は噂だよ」 「我々の求めるものではないね」 ○どういったことに重点を? 当然ドラフトでは質のいい選手を求めるけど、できれば、チームを よくし、ファンから好まれる選手を獲得したいね ○ドラフトはどう? 冬から始めて、本当に長い物なんだ。 でも、楽しんでいるよ。 色々ありすぎてあっという間に時が過ぎてしまう。 ○ドラフトとFAどちらがチーム建設に重要? どっちもじゃない。その2つが必要さ ○2巡目はどうする? いい選手がいると思う。 45位でもね 1巡目に比べて難しい指名になると思うけどね スカウトと色々話して決める。 40位台の指名は、あらゆる選手達と話、見て、知る必要がある んだ。 ○2巡目選手をDBDLに送れるようになってなにか変わった? わからない。 DBDLをサポートするのはいいんだけど、私はどちらかといえば、 選手を側に置いておきたいんだが。 でも、3,4試合だけ送ってもいい経験になる。 まだDBDLに選手を派遣していないけど、いずれはそうすることが あると思う。 ○ドラフトでは必要なポジションと技術のどちらを重視する? 技術。 インディアナに来て、ちゃんとやれる選手が欲しい。 ○地元選手のロドニー・カーニーをどう思う?17位で指名できる可能性は? とてもいい選手だね 良く走るし、シュートもドリブルも出来る。 身体能力も高い。 インディアナにフィットするかどうかは分らないけど、選手としては 非常に好感を持っている。 ○他に誰か興味ある? オデン いうまでもなく才能も潜在能力もある。 どこにいっても成功しそうだ。 いうまでもなく1位指名だろう。 ○キリングワースは? 彼はたぶん2巡目だろう。 小さいけど、技術があるし、賢いよね。 ○去年の今、グレンジャーについては? 彼のワークアウトをみて、ウォルシュにいったんだ。 彼のことを見る必要はないと。 絶対にロッタリーで消えると思ったからね