ラリー・バードは17位指名でメンフィス大のショーン・ ウィリアムスを指名した。 クウィンシー・ドゥービー、ラージョン・ロンド、 マーカス・ウィリアムスだって指名できたのに。 でも、バードはベストPGともいわれるマーカス・ウィリアムス ではなく、もう1人のウィリアムスを指名した。 ショーンは若くて、大学1年にしてアーリーエントリーした。 しかし彼は洗練された選手であり、すでにカンファレンスの新人王 やスポーティングニュースのオールフレッシュマンチームにも 選ばれているほどだ。 疑問に残るのはこの指名のインディアナにとっての意味である。 インディアナの最大の問題はPGである。 ティンズリーは怪我だらけ。 ヤシケビシャスは期待にこたえられなかった。 今いるのはジョンソンだけである。 マーカス・ウィリアムスがいたので、インディアナはティンズリー をあきらめて、トップPG候補に勝負をかけることができた。 しかし、インディアナは優れたタレントがすでにいるSFの選手を 指名した。 昨年、インディアナはグレンジャーを指名し、見事なスティールを してみせた。 そしてページャがいる。 インディアナがもしページャと再契約したとしたら、ショーンを ベンチに置いておくのはあまりにもったいないのだが。 なぜもう1人のSFを加えたのかを考えてみたい 1・ページャがたぶん戻ってこない。 これにより、グレンジャーがスターターになり、ショーンはすぐに 10−15分のプレータイムを与えられるだろう。 ページャはもうニューオーリンズ行き確定である。 2・インディアナはジャクソンを放出しようとしている インディアナで1人放出するとしたら、多くの人間がジャクソンと ティンズリーの名前をあげるだろう。 インディアナはひょっとするとジャクソンでセンターかPGの強化 を考えているのかもしれない。 ジャクソンがいなくなれば、SF選手がSGでプレーすることも 考えられる。 まぁ、今の状況でこれはないだろうが、最近のインディアナはあまりに 想定外の行動を起こすので可能性がないわけじゃないだろう。 3・PGを指名するとトレード力が落ちるから? もしティンズリー達をトレードし、マーカス・ウィリアムスを 獲得すると、今夏のトレーディングパワーが落ちる可能性がある。 マーカスの獲得は4人のPGのオプションを与えるが、インディアナが PGを放出したがっていることは相手からも丸分りで、足元をみられる から・・・ そんな理由が考えられるだろう。 もちろんバードはとにかく彼を選手として指名したという意見も うなずける。 潜在能力があり、ここ数年で一気に花開く可能性ある選手だ。 またバードはショーンはPFもできるとコメントしている。 もしグレンジャーとショーンのフロントラインが完成すれば、 インディアナの未来は明るい。 ラリーはいつもいいドラフト判断をしていると思っている。 願わくば、今回も成功であり、ショーンがバードの期待以上である ことを望みたい。