◎才能プラス知識 マーク・アグワイア(Mark Aguirre)は42歳、ハリントンは21歳。 ハリントンはずっと練習を続けており、さらに2インチ身長が大きかった。 しかし、2人のマッチアップで勝ち続けたのはアグワイアレだった。 ☆ハリントン 「彼を止めるのは困難だった」 「彼のシュートをブロックすることが出来なかった」 「彼は強く、そしてスマートだった」 「彼に対して何もできなかったよ」 ハリントンが身体能力の全てにおいて上回っているかもしれないが、 知識面でアグワイアレが上回っていた。 インディアナは近年こういった経験を持った選手に喜んでお金を投じ る。 アグワイア、ウォルトン、ジャバーと多くの経験を有した名選手を呼び 寄せた。 アグワイアに至っては、チーム専属に近い状態である。 ☆アイザイア 「うちのような若いチームは彼らのような経験ある選手に教われば教 わるほど、よくなっていくんだよ」 「インディアナの今後の成績は彼らにかかっているからね」 アイザイアとウォルシュは、こういった元名選手の指導は未開発の分 野だと思っている。 こういった元選手の多くが、若手に教えたいと思い、そしてバスケに 関わりたいと感じている。 ☆ウォルシュ 「彼ら(元名選手達)は深い知識を持っている」 「しかし、多くのチームがそれを知らないでいるんだ」 「うちは、そういったコーチしたりして若手に貢献したいと感じている人 間に強い興味がある」 いまのところ、その他の選手を招聘するつもりはないが、アイザイアは そういう人間がいれば是非呼びたいと考えている。 去年、元インディアナ大HCのボブ・ナイトを呼んだりしたことも話題に なった。 ☆アイザイア 「私はインディアナをバスケの知的中心地(知識の拠り所)にしたいんだ」 こういったやり方は、かつてのラリー・バードHCとは全く違ったやり方で ある。 バードは決して外部の人間を呼ばず、カーライルとハーターの2人のAC だけに頼った。 しかしアイザイアのロースターはバードと違って若いチームという違いが ある。 ☆アイザイア 「うちのチームがベテラン選手ばかりなら全く違ったアプローチを取ったと 思う」 ウォルトン達は様々経験を得、そして様々な思惑をもってこの仕事を受け 入れている。 ウォルトンはキャスターとして成功を収めていながらも、再度こうしたコーチ の仕事に戻りたくて、インディアナの外部コーチを勤めた。 ☆ウォルトン 「多くのコーチ達はみな自分たちが多くを知っていると自信を持っている」 「ただ基本的に理論、戦術といったものは、本であれ、コーチであれ、みん な同じなんだ」 「あとはどうやって自分の理論を作り上げていくかなんだよ」 アグワイアも自分の理論をデュポール大のコーチから多くの技術を学び受け た。 その一つが、アグワイアがハリントンに見せたポストアップ時に相手ディフェン ダーの足の間に足をおくことで、パスが受けやすくなるという技術だ。 アグワイアは彼らがそういった技術を知らないことに特に驚きも示さない。 そういった駆け引きは大学に行っていない彼らが学んでいなくて当然だと 思っているからだ。 ☆アグワイア 「どうしても大学に行ってない分、そこに弱点が出てしまうんだ」 「そういった知識不足はNBAでプレーした時に現れてしまう」 「才能だけではもはやどうにもならないんだ」 「知識面もしっかり学ばなくちゃいけないんだよ」