◎ポジション争い アイザイアは今日PGのポジションについてこうコメント。 ☆アイザイア 「ベストにはセカンドユニットに入ってもらい、そしてティンスリー にはコンスタントに試合に出場してもらう方がいいと思う。」 「もちろん、ティンスリーがいきなりスターターになるということ ではない」 つまり、スタートPGはローズが勤めるであろうことを示唆した。 確かに去年もローズは怪我による最初の10試合以外はほと んどスタートPGとしてプレーした。 しかし、ローズがスターターであれど、重要な第4Qなどはほと んどベストがPGとしてプレーすることが多かった。 フィラデルフィアとのプレーオフ4試合全てにおいても、ローズで なく、ベストがスタートPGとしてプレーしていたことなど、ローズ よりもベストにPGとしての信頼が厚いことなども伺わせる。 またインディアナは来期放出せざるを得ないだろうベストの代わ りにティンスリーとブリュワーといった2人の、インディアナのPG ポジションを担うであろう選手を獲得したりもしており、ローズPG に全幅の信頼を置いている訳でないようにも見える。 しかしローズは全く違う考えを示した。 ☆ローズ 「個人的な意見を言わせてもらうと、リーグを代表する選手の1人 だし、俺はどこでもできるから他のポジションも任されるんだ」 「俺はPGだけでなく、SG、SFも出来るからね」 「コーチと一緒に散歩しているときにもこう聞いたよ」 「『コーチ、今年はどこをやらされるんだい?』ってね」 「そしたらこう答えてたよ」 「3つ全てやってもらうって」 「誰かが怪我したら、そこのポジション」 「誰かが不調だったら、そこのポジション」 「誰かがファールトラブルになったらそこのポジション」 「つまり、俺は重要なところを任されるんだ」 一方アイザイアは、ベストに関してセカンドユニットに入ってくれる ことを希望している。 ミラーやローズが休んでいる最中に得点力のあるベストの存在 が大きいと考えるからだ。 ☆アイザイア 「オースチン(クローシェア)とトラヴィス(ベスト)がベンチスタート にし、セカンドユニットにアドバンテージが出来る状況を昨年は好 んでしていたと思う」 「彼らがセカンドユニットにいてくれると、状況がいいとき悪いとき に上手く対処しやすく、柔軟にラインナップの交代が出来るメリッ トがあった。」 それに関してはベストもスターターよりも4Qの重要な時間でプレ ーすることが大事と考えるので衝突することはなかった。 ☆ベスト 「去年のようにプレーできればいいと思う」 「なんにも変わらないよ」 「ただアグレッシブに、インディアナでずーっと続けているプレーを すればいいだけだと思う」 「それが俺の考えなんだ」 「スターターになれるかどうかは知らないけど、とにかく重要な時 間でプレーできることには自信があるよ」 「そこの時間帯に出場して、最終的に多くのプレータイムが得られ ればいいね」 そしてティンスリー。 NBAでのPGというポジションは非常に精神的な面も要求される ため、ルーキーがポジションを得ることは難しいとされているが、 アイザイアは積極的にローテーションに組み込んでいこうと考え ている。 アイザイア自身、ティンスリーに対する期待を隠せないでいるの は確かだ。 ☆アイザイア 「ティンスリーがプレーすると思ってくれて結構」 「彼は素晴らしいバスケ選手である」 「彼が他のどこのチームでもそうさせる力がある」 「彼を獲得できて本当にラッキーだった」 「彼の才能がそれを証明してくれると思う」 しかし、プレータイムは与えるとしても、スターターかどうかはま た別の次元の話である。 ☆アイザイア 「スターターとしていきなり起用するつもりは今のところない」 「彼がトレーニングキャンプ中にスターターが出来るという力を 見せてくれれば話は別だが」 「うちには他にも素晴らしいガードがいるからね」 ティンスリーは非公式にコンセコで他のチームメートとともに 練習を重ねていた。 その中で彼は輝きを見せた。 視野の広さ、まばゆいばかりのパスセンスはNBAでやれるこ とを示すものだった。 ☆ティンスリー 「NBAに慣れるためじゃないよ」 「コートに出れば、すぐにそのレベルにまで対応出来ると思うしね」 「とにかく試合に出たら、チームのためにリーダーとして貢献したい」 結局、誰がスタートPGとしてやるかは、アイザイアが決めるまで未定 ということだろう。 しかし、インディアナには誰がやっても遜色のない選手が揃っている ことは確かである。 スタートPGを巡る争いはシーズン中、ずっと続いていくであろう。