インディアナの歴史上、もっともゴタゴタした出来ことだった かもしれない。 もちろんアル・ハリントンのFAのことであり、そしてとうとうインディアナへの 加入が公式に発表された。 ベイビーアルとしてインディアナを離れたが、ビッグアルになってチームに戻ってきた。 ただ成長しただけではなく、NBAのフロントコートのスター選手の1人となって戻ってきた。 7月1日にFA市場が始まり、紙面上で色々騒がれ、そしてドラフト1巡目指名権などの 交換で獲得した。 チームには同じく元チームメートのエドワーズが加入する。 ☆バード 「我々はアルが戻ってくることを非常に喜んでいる」 「彼の加入でチームに厚みが加わったと思う」 「チームは彼ができることを理解しているし、彼はこのチームをよりよいチームにしてくれるだろう」 「非常に素晴らしい選手だし、彼というキャラクターをチームに取り戻せたことはいいことだろう」 ハリントンの加入で、親友のニール、また期待の若手グレンジャーとともに身体能力の高いフロント コートの構成が期待できる。 エドワーズは04年にインディアナに加入したセンターで後にFAでアトランタと2年 契約を結んだ。 アトランタで40試合に出場し、平均2点1Rの成績だった。 98年ドラフト25位で高校からインディアナに加入したハリントンは6シーズンをインディアナで 過ごし、主にバックアップとして354試合に出場。 平均10点5R。 91試合でスターターとなり、ステファン・ジャクソンとのトレードで04年シーズンに移籍した。 アトランタで、平均19点7R3Aと05年シーズンに活躍。 ☆ウォルシュ 「インディアナ時代もとてもいい選手だった」 「アトランタにいってプレータイムを重ね、最も価値あるFA選手の1人に進化した」 「今回重要なことはアルがこれから我々がやろうとしているバスケに完全にフィットするということである」 「最高のタイミングでチームに戻ってきてくれた」 「きっとアルとともに勝てるチームになれると思う」 アルのキャリアはいいものだったが、チームはそうでなかった。 アトランタでの2年で通算39勝。 インディアナでのラストシーズンの勝ち星61勝より22勝も少ない。 アトランタはマーヴィン・ウィリアムスやシェルデン・ウィリアムスを獲得し、今後のためにも サラリー枠を空ける必要があった。 ☆アトランタ副社長ビリー・ナイト 「今回のトレードはサラリーキャップなどの意味も含めて、価値あるものだったと思う」 「アルがチームに来た時、彼はチームに勝てるチームへの意識をもたらしてくれた」 「彼のおかげでチームは上昇したし、今もアトランタに彼の存在がいきている」 「アルはコートでもそうでなくてもリーダーシップを発揮してくれたと思う」 「またエドワーズも昨年チームに貢献してくれた」 「彼らがともに活躍できることを祈っている」 ページャの放出で獲得した7.5ミリオンのトレード除外枠をハリントン獲得のために放出した。 当初、2週間前にメディア報道ではまもなく移籍に合意だったが、インディアナの共同オーナーの 1人ハーブ・シモンが長期契約を渋ったために契約が難しくなったといわれていた。 ウォルシュとシモンズはその報道を否定したが、結果として報道とおりの4年契約だった。 予想より時間はかかったが、望みの選手をチームは獲得した。