◎PG現職 非常に能力はあるが、その一方でかなり壊れやすい選手である ジャマールティンズリーは、過去3シーズンで半数以上の試合に 欠場し、過去8年でプレーオフに元気な姿でいたのは1度しかない。 それでも健康であれば、リーグでも屈指のPGであり、トランジット 主体のオフェンスに上手くマッチできる選手である。 ◎挑戦者 欧州のトップ選手だったヤシケビシャスはNBAへの挑戦に苦しんだ。 いいスタートを切ったが、守備に苦しみ、さらに自慢の3Pが段々と 影を潜めていった。 ジョンソンがいなくなった今、もしティンズリーがまた怪我するよう だと、彼が主要な役割を勤めることになりそうだ。 トランジットを目指すスタイルに適応しそうだが、それとともに 守備面で上手く対応方法をみつける必要もある。 ダラスから来たアームストロングはロッカールームでの存在と、 リーダーシップ能力、そしてディフェンス、さらに重要な3Pを 決められる選手としてチームに加入した。 38歳で引退期に入ったが、チームを支える選手の1人になるだろう。 ドラフト外で加入し、ボストンのロースターを埋めるだけでなく、 80試合に出場したオリエン・グリーンもインディアナのバックコート にサイズと強さ、そして守備力を与える存在である。 やや攻撃面は粗いが、かなりエネルギッシュな選手である。 ハンターはマイナーリーグの伝説的存在として、新たな挑戦のチャンス を得た。 得点力があるが、あとはチームを動かせる力があることを示す必要が ある。 3Pシュートはチームの必需品になりえる。 たぶんSG主体になるだろうが、マーキス・ダニエルズとジェイムス ホワイトはPGとしても試されるだろう。 両方とも身体能力があり、エネルギッシュである。 ◎ポイント とにかくティンズリーの健康面が重要である。 彼がファーストオプションであることはいうまでもない。 多くの有能な候補者がいるが、それを示す必要があるだろう。 ======================= ◎SG現職 シーズン前に彼がコメントしたとおりになるのであれば、ジャクソンは インディアナにとってかなり重要な選手である。 すでに得点力などがあるのはいうまでもないし、怪我にも強い。 ただ感情的になりすぎる点、自己中心的になりすぎる点で成熟を見せる 必要がある。 ◎挑戦者 ダニエルズの獲得はオフの最初の動きであった。 もちろんハリントン獲得ほど重要なトレードではなかったが。 3つのポジションをこなせ、ダラスでもスターターをこなしていた ほどの選手である。 シューターではないが、身体能力、守備能力はある。 2巡目の選手であり、31位指名とはいえ、ホワイトも貢献できる 選手として期待されている。 アグレッシブな守備そして洗練されたプレー、3つのポジションが できる選手としてプレータイムを得るだろう。 またジョンソンのトレードで獲得してきたマーシャルもいる。 NBAでやれる能力はあるが、彼も枠の関係もあり、早い段階で インパクトを残す必要があるだろう。 ここのポジションもまたヤシケビシャス、ハンターあたりの選手も 使われることがありそうだ。 ◎ポイント 過去20年このポジションを守り続けた男がいなくなり、インディアナ は全くタイプの異なる選手達を集めた。 ジャクソンはやれる能力を示しているが、ダニエルズやホワイトといった 選手もジャクソンに対するモチベーション付けの意味、そしてカーライル に新たなオプションとして有効な選手になるだろう。 スーパースターはいないが、このポジションは一番層が厚いかもしれ ない。 ===================== ◎SF現職 去年のスターターが今年のスターターでない唯一のポジションである。 ダニー・グレンジャーは昨年17試合のスターターで平均10点7Rと 貢献している。 多才な選手で、守備、ミドルレンジシュート、そして優れたリバウンド 能力を兼ね備えている。 ただ彼が最有力選手だが、彼に決まったとはいえない。 ◎挑戦者 攻撃面で、ポストもでき、ミドルレンジの得点力もあるハリントンは 3つのフロントコートポジションをできるといえるだろう。 ただ守備面を考えるとSFがベストである。 PFに対峙できるサイズ、強さもあるが。 インディアナが大型ラインナップを組む時はハリントンがスタートで フォスターやハリソンがセンターのポジションに入るだろう。 もちろんグレンジャーがスターターから外れることになる。 ショーン・ウィリアムスは、PFでやれる経験と強さを得るまで、 ロングレンジ能力をいかしたプレーでチームを助けることになるだろう。 ホワイトも必要であれば、自慢の守備力でこのポジションに入る。 ジャクソンやダニエルズもSFとしてプレーすることがありそうだ。 ◎ポイント このポジションはチームの個性を示すことになるだろう。 インディアナがより身体能力、アグレッシブさを示すならグレンジャー を。 一方でより大きく強くを前面に出すならハリントンをSFにして インサイドの守備を固めるスタイルをとるだろう。 =================== ◎PF現職 体を大きくすることで強さをつけようとし、怪我に苦しんだ オニールは過去のようにスピードを生かした強化に取り組んだ。 彼のリバウンド、得点力、守備力はチームにとってかなり重要な ものである。 彼がセンターにならず、PFであることがかなり重要であもある。 ◎挑戦者 ハリントンはアトランタで主にPFだったが、インディアナでは SFとして育った。 ポスト能力、ミドルシュート能力があるので、インディアナでは SF、状況によってはセンターとしてプレーすることになりそうだ。 ただどんな状況でも彼が36分以上はどこかでプレーすることには なるだろう。 バストンは欧州のテルアヴィブからインディアナに移籍してきた。 彼の獲得理由はショットブロック能力、そして走る能力を買われた といわれている。 ファーストブレイクでは元同僚のヤシケビシャスとのコンビの復活も 期待される。 細い選手だが、針金のような強さと怪我の強さを持ち合わせる選手で ある。 ウィリアムスは未来のPFとして期待されているが、体の強化と 経験をつける必要がありそうだ。 身体能力、ボール能力、ロングレンジ能力があるが、まずは負担の 少ないSFが主になりそうだ。 またジョシュ・パウエルもプレシーズンで驚きの存在になれる可能性が ある。 非公式のワークアウトでは彼のミドルレンジシュートなどにかなりの 期待を持てるともいわれている。 守備面でも攻撃面でもアグレッシブなスタイルでロースタースポット を狙っていくだろう。 =================== ◎センター現職 ハリントンは今までに様々なことをしてきたが、センターをしたことは ない。 それはインディアナにおけるチャレンジでもある。 グレンジャーをSFとして育てること、そしてオニールを本職のPFと してプレーさせることになる。 ハリントンはハイブリットセンターとしてのテストになるだろう。 とはいえ、オニール・ハリントンの2人を中心としたフロントコート は同じように中核センターのいない大半のチームに有効であろう。 オニールの脅威プラス、ポストもミドルも打てる選手の存在は、 他のチームの脅威になるはずである。 ◎挑戦者 フォスターが大型センターに対峙させられたことで多くの怪我に 悩まされたと考えるのは合理的であろう。 もしそうであるならば、ベンチスタートにして、上手くマッチアップ を考えれば、フィジカル面での悩みは軽減されるだろう。 彼のリバウンド、守備、そしてエネルギーはチームにとってかなり 重要なものである。 3年目に入るハリソンはかなり期待できそうになってきた。 得点、ショットブロックに期待ができるのに、どうしてもファール トラブル、守備、リバウンドといった面で問題がある。 技術、大きさがあるので、あとは成熟が必要であろう。 エドワーズ(割愛) ◎ポイント インディアナにおいて、ハリントン以外の選手がやっても特に大きな 違いはなさそうだ。 相手が小さいラインナップならハリントンのリバウンド力も大きな 武器であるし、またフォスターもまたしかりである。 ハリソンはジョーカー的存在であるが、もし今シーズン進化をみこめる ならば、チームにとって重要なことであろう。