仕事人マッキー デリック・マッキーは久々に大きな怪我のないシーズンを送った。 マッキーの過去5年間は捻挫や足の故障など、怪我の歴史でも あった。 ☆マッキー 「いまのところ、全部大丈夫だよ」 「キャンプ中も怪我するかもしれないが、できれば最小限の 怪我に収まってくれるといいね」 マッキーは、1993年にトレードでインディアナに来て以来、過去に アキレス腱断裂から、疲労骨折や腰痛など、多くの怪我に悩まされ、 トレーニングキャンプに不在なことが多かった。 元々マッキーは過去の怪我の影響で片方の足が若干短く、それ がまた体に負担となり、怪我となるという悪循環を繰り返してきた。 ☆マッキー 「他の人によくジョークでこういっていたよ」 「俺がパス出来るフィジカルチェックはインディアナぐらいだろうってね」 「たぶん軍隊に入ろうとしても、入らせてもらえないんじゃないかな?」 マッキーの今年のオフは、怪我などのリハビリなどもなかったため、コン ディショニングコーチのビル・ディーンとともに週4日の肉体改善に努める ことができていたという。 しかし、マッキーも今年で35歳。 怪我がちで今年契約最終年ということもあり、今後はどうなるかわからない。 ☆マッキー 「もうやれないと感じたり、また怪我して、もうリハビリはやりたくないと感じた ら、引退するだろう」 「でも、いい状態でいられるのであれば、出来る限り現役で居続けたい」 「昔ほど体は思い通りに動かないが、賢さは昔よりも断然上がってるよ」 マッキーのバスケにおけるスマートさと、守備能力はアイザイアにも一目おか れていることは確かだ。 しかし、まるで大事な骨董品を扱うように、重要な場面でしか出そうとはしない。 アイザイアは、シーズン前半にマッキーをあまり使いたくなかった。 怪我などで大事な終盤にいないことを恐れたからだ。 しかし、クローシェアなどの不調でその考えは変更された。 マッキーは計20試合にスターターとして出場した。 マッキーはアイザイアのシステムにおいて重要な役割を果たした。 マッキーのようなマルチなプレーヤーは、ポジションの概念のないアイザイア のシステムにおいて、フィットするからだ。 ☆アイザイア 「彼がコートに出れば、彼はなんでも出来てしまうんだ」 「ボールハンドリング、パス、外やローポストからのシュート・・」 「さらには、センター、フォワード、ガード関係なしに守れる力まで持っている」 「願わくば、4、5年前の怪我のないマッキーだったらもっとよかったんだけ どな」 「アルにもこういってるよ」 「お前が重要な場面でマッキーぐらいいいプレーが出来るようになれば、 チームは素晴らしいチームになるってね」 マッキーとロッカーが近いハリントンもそれを理解しており、マッキーに多くの 助言などを求めることが多い。 ☆ハリントン 「ロッカールームでのマッキーは親友さ」 「でも、何度も話かけなくちゃいけないんだ」 「マッキーは寡黙だからね」 「だから、色々聞くためには何度も話かけるんだ」 「どうしても止められない相手がいるときとかの場合、彼はどうすればいいの か教えてくれる」 「そしてそれを実行するのさ」 マッキーも本当のところ、教えることよりもプレーすることの方が好きであろう。 しかし、マッキーはチームでの今の自分の立場もちゃんと理解している。 ☆マッキー 「私の今の役割は、自分のしたいことをすることではないんだ」 「自分のしたいことをするのは、6、7年前の役割だね」 「だからそれを受け入れて、やるべきことをやっていくつもりだよ」