インディアナの大体のロースター概要が決まってきた。 現在、開幕登録人数15人中13人がすでに決定しており、 14人目も今年の2巡目ピックジャミソン・ブリュワーでほぼ 決まりだと思われる。 最後の一枠を巡って、ギャレン・ヤング、ノーム・リチャードソ ン、そしてウィル・カニンガムの3人で激しい争いが繰り広げ られるだろう。 ☆アイザイア 「どこのチームもちょうど今チームつくりの一番難しい時期に 来ていると思う」 「私も、獲得出来る可能性のあるFA選手などを色々チェック しているところだ」 「まだ私たちが望む能力を持った選手がいるのは確かだ」 「だから、彼らには自分が出来るということを明確にみせて 欲しいと思う」 去年もインディアナにはこういった争いがあった。 FAでマーク・ジャクソンが流出し、リック・スミッツが引退した ために、2つの枠が空いていた。 そこに収まったのが、タイアス・エドニーとラリー・ケトナーとい ったNBA経験を持つプレーヤーだった。 ヤングやリチャードソンといったNBA経験がない人間には多 少の時間がかかる可能性がある為、チームは手を出しにくい 面もあるだろうが、そういったことは関係ないとしている。 ☆ウォルシュ 「(NBA経験があるとかないとか)そういう面で考えはしない」 「何かが起きうる訳だしね」 「いい選手であれば、(NBA経験がなかろうが)うちは彼らを キープするつもりである」 「しかしもちろん、かなりいいプレーができるという見込みを示 さなくてはならないだろうけどね」 ヤング、リチャードソン、カニンガムともにインディアナのサマーリ ーグでプレーしている。 リチャードソンはベンダーの怪我による欠場もあり、平均19分で 平均11得点をマーク。 ヤングは平均6,2点、4,2R。 サンドフやブレゼッチといったCプレーヤーがいたためにカニンガム は5試合でたった15分出場に終わっていた。 今回のキャンプでアイザイアの目に留まったのはヤングとリチャー ドソンだった。 ☆アイザイア 「リチャードソンとヤングはなかなかだね」 「彼らは非常に聡明だよ」 「オフェンスもそうだし、パスも上手く、読みもちゃんとしている」 「キャンプでちゃんといいプレーが出せていると思うよ」 6−6、205パウンドとNBAで通用する体躯を持つヤング。 99年にミルウォーキーの2巡目に指名され、その後、CBA、そして 日本のボッシュ・ブルーウィングスでプレーした。 (ちなみに日本リーグのアシストランキング10位(3,2)とスティー ルランキング7位(1,5)) 大学時代は、オールカンファレンスUSAのディフェンスファーストチー ムなどにも選ばれ、守備でミラーのバックアップ選手になることを 望んでいる。 ☆ヤング 「守備は、僕の長所さ」 「点を期待されることはあまり好ましくない」 「点さえ取られなきゃ、負けないんだからさ」 ノーム・リチャードソンはドラフト時にインディアナもマークしていた。 むしろ41位ピックでの獲得を考えていた選手でもある。 しかしもっと上位で指名されてしまうと考えていたジャミソン・ブリュ ワーが41位の指名までに残っていた。 そしてインディアナはリチャードソンでなく、ブリュワーを指名したのだ。 イースタンカンファレンスオブジイヤーだったにも関わらず、リチャードソ ンは、そのままどこから指名されることもなかったため、インディアナに も獲得のチャンスが巡ってきたのだ。 ☆リチャードソン 「どこからかドラフトされるだろうと思っていた」 「ドラフトされないとわかったときには少し落ち込んだよ」 「しかしコーチや家族が僕に夢を目指して頑張ってくれと応援してくれた」 「NBAでプレーしたかったんだ」 「他のどこかから2巡目指名されたら、こんな機会は得られなかったかも しれない」 「インディアナの多くの選手と夏の間に一緒にプレーしていたので、周りの みんなとも上手くフィットしているよ」 カニンガムは候補の中で唯一NBA経験を持つ選手である。 6−11、285ポンドの体躯は、他のインディアナのビックマンよりもセンター らしいセンターともいえるだろう。 インディアナには、ジャーメイン・オニールを筆頭として多くの有望なビックマ ンがいるが、カニンガムは意に介していない。 PFも兼ねるインディアナの多くの選手よりも自分がセンター向きだと感じて いるからだ。 ☆カニンガム 「私はチームに入る為にここにいる」 「このチームで唯一のセンタープレーヤーだと思っているよ」 「それは自分にとって、いい状況であると思っている」 「チームにないものを私が供給できるってことだからね」 まだ、このキャンプは彼らにとってロースター入りへの第一歩に過ぎない。 これから9日のアトランタ戦を皮切りとするプレシーズンマッチからが真の 勝負となってくるだろう。 ヤングは、この戦いの目標をこう表現した。 ☆ヤング 「とにかく必要なのは、1人の人間(アイザイア)に本当に好いてもらうこと なんだよ」