同じように見えるかもしれない。 しかし本人はこういう。 「去年の俺とは完全に違う」 その本人とは、もちろん5年目のシーズンに入る クローシェアだ。 ☆クローシェア 「振り返りたくないけど、去年は最低だった」 「色々考え、自分で自分にプレッシャーを与え、様々 な問題が噴出した」 「そしてなにも出来なかった」 クローシェアは左手中指の骨折や右肩の不調など がありつつも、去年たった1試合休んだだけだった。 しかし、その右肩の不調が彼のプレーを本来のプレ ーと全く違うものに変えていた。 シーズン終了後、クローシェアはその原因である 右肩の手術を行った。 ☆クローシェア 「肩はぼろぼろだった」 「去年の終盤のアトランタ戦で肩が急に外れることも あったし」 「しかしもう大丈夫」 「そんな心配はいらないし、痛みも感じない」 「肩が俺のプレーを妨げるようなことは決してないよ」 そしてその言葉通り、コンセコでのアトランタ戦で20点 10Rの大活躍で勝利に貢献した。 ☆アイザイア 「去年、あんなに苦しんでいたクローシェアがいいプレーを してくれたことが本当に嬉しいよ」 「彼は本当に夏の間、一生懸命練習したんだろうね」 クローシェアは、夏の間、フォスターとハリントンとともに、 例のスポーツアカデミーでトレーニングを重ねた。 ☆ハリントン 「クローシェアはまだ手術明けだったから、プレー的なこと ができなかったんだ」 「しかし、ちゃんと他の部分のトレーニングは続けていたよ」 ☆クローシェア 「手術後だったから、コートでやるような練習は一切できな かった」 「ウェイトリフティングや敏捷性を養う練習はキャンプから始 めた」 「だから手術後はエアロバイクなどにのったから、普通に練 習ができるようになったときには、ある程度の体はできてい たんだよ」 もちろん、クローシェアは完璧に戻った訳でない。 本人もそれを重々承知している。 しかし、日々の進歩が本人のレベルの回復へ拍車をかける。 ☆クローシェア 「まだベストシェイプじゃないよ」 「練習も普通にこなせるし、スプリント系の練習も普通にこな せる」 「しかし、リバウンドのためのジャンプ、走力、シュート力、そ して20分?30分といった時間を走り続ける体力がまだ十分 でないんだ」 「まだコンディションは完全でないよ」 「でも、まだプレシーズンだし、時間はあるよ」 去年までのクローシェアならば、その状態のことなどで色々 悩み続けたかもしれない。 しかし、去年の経験を糧に彼はもうそんな些細なことを気に しない。 ☆クローシェア 「去年なら、悩んでいたと思う」 「どうしてプレーさせてもらえないんだとか、なにが問題なん だとか色々考えていたからね」 「そして、それが次のゲームに支障をきたし、雪だるま式に 悩みが増えていくって感じでね」 「いまは違う」 「そんなことはさらっと受け流し、次のゲームに備えられる」 アイザイアは、今年クローシェアをベンチメンバーとして使う とコメントしているが、去年のクローシェアでなく、今年のクロ ーシェアならばなんら問題なくこなすだろう。 ☆クローシェア 「もう精神面で破綻を来すことはないと思うよ」 「とにかくチームで大きな役割をこなせればいいなと思う」 「スターターであろうが、リザーバーであろうが、そんなのは 俺にとっては関係ないんだよ」