☆ミラー 「うちがチャンピオンになるにはオニールの肩にかかっている」 「オニールは自分が一流のビックマンの仲間入りしたと感じて いる」 「自分の力が信じられるようになったときこそ、次の段階に進ん だ時なんだ」 =============== オニールは自信というものを母親から学んだ。 女手一つでジャーメインと兄コーネリアスを2つの仕事をしながら 育てあげた。 兄も母親を助けるため、ステーキハウスで働き、ジャーメインに 自分の夢を叶える環境を作ってくれた。 彼にはスポーツが出来るようになる環境が整っていた。 ☆オニール 「母と兄を僕のやりたいことをやれるような環境を作ってくれた」 「だから普通に働くってことは考えなかった」 「いまだかつて就職面接なんかも受けたことなかったしね」 オニールは高校入学当初、フットボールをやろうと考えていた。 クォーターバックとディフェンシブエンドとしてプレーしていたが、 いつのまにか身長が6?4から6?9に伸びていた。 ☆オニール 「それでバスケが選択肢の一つになったんだ」 オニールはバスケをたいしてしたことがなかった。 でも、本人はフットボールにおいて同様、バスケにも自信があった。 ☆ギリンフAC(元高校時代の恩師) 「1年の時にこんなことをいっていたよ」 「『あなたがコーチした中の名選手の1人になって見せるよ』とね」 「自信満々だったし、その自信を隠そうともしていなかった」 「でも、けっして傲慢にはみえなかったよ」 ギリンフは、オニールの身体能力そして練習熱心さは当時から感 じていた。 今年の夏のグッドウィルゲームズで、ミネソタのHCであるサンダース がアメリカ代表を率いた。 サンダースは、何度か対戦相手としてのオニールを見たことがあった が、練習態度などについては全く知らなかった。 ☆サンダース 「本当によく学び、よく練習する選手だ」 「練習後も練習し、どん欲に質問してくる」 「彼のどん欲さには驚かされたよ」 オニールは、夏の間も相当な練習をこなした。 アトランタでは、普通の練習に加え、旧友のスタウダマイヤーや、ラヒム 、オークリー、ラトリフといったNBA選手と試合形式の練習もこなした。 またフットボール用のトレーニングである40ヤードダッシュや、さらに マーク・アギュレのポストアップ指導、さらにインディアナのサマーリーグ チームの練習にも加わった。 No excuses plus no letdowns equal championship (不平不満を言わないことは優勝に等しい?) (弁解したり、落ち込んだりしていても仕方がないみたいなことだと(;´Д`)) ☆オニール 「この言葉は、僕の人生の大きな言葉なんだよ」 =========== オニールの成長には、フィラデルフィア戦の負けが大きなモチベーション になっている。 第1戦12点20R、第2戦11点11R、第3戦5点5R、第4戦16点14R。 成績だけ見れば決して悪くない成績であるが、本人には不満だ。 ☆オニール 「プレーオフのビデオを見ると、苦い気持ちになる」 「全試合でインパクトを残す成績をとらなくちゃいけなかったんだ」 確かにシーズンを通して見ると、オニールは不安定な要素が多かった。 爆発的に点を取る時もあったが、まったく貢献できない試合もすこしばか りあった。 本人はそういった試合を消していきたいと思っている。 ☆オニール 「プロとして当然なんだよ」 「僕はずいぶんダメな試合が多かったし、他の選手によって勝てた試合も 多かった」 「もし僕がちゃんと毎試合に貢献できれば、チームにとって大きな武器にな るはず」 「今から引退するまで、毎試合一生懸命やって、そういったプレーをしつづけ られるようにしたいんだ」 またオニールは成長段階である。 メル・ダニエルズ(現インディアナのチームディレクター)やスミッツといった ビックマンは27?29にピークを迎えた。 まだまだ発展途上である。 ☆ダニエルズ 「オニールはまだまだ発展途上だよ」 ☆オニール 「考えてないけど、29?30でピークを迎えると思う」 彼の成長部分は、ミドルレンジのシュート、フリースロー、そしてどのようにオ フィシャルからファールコールされないかといった面で進歩が期待できるであ ろう。 特に、去年ミラーよりも40も多かったフリースロー数を考慮すると、彼のフ リースロー成功率はチームにとって重要なパートであるだろう。 =============== 成長させなくちゃいけない部分はもう一つある。 不平だ。 練習などの不平でなく、オフィシャルに対する不平である。 去年も連続退場など、感情のコントロールの面で苦しんだ。 今年のプレシーズンマッチでも、トロントのオラジュワンとのマッチアップで ファールコールの少なさに不満をもらしたりしている。 ☆アイザイア 「オニールは、どうしてファールコールされてしまうのかよく理解する必要が あるね」 メル・ダニエルズもよくキレる人間だった。 しかし、ビル・ラッセルズのアドバイスをきっかけに彼は変わった。 ☆ダニエルズ 「こういってたよ」 「『もしも自分がバッドコールをされたら、こういうんだ』」 「『俺が悪いんです。レフリーって』」 「『そしてコーナーへいけと』」 「『そうすれば、君は今後マークされることはなくなる』ってね」 オニールも理解はしている。 しかし、それが生かされていない。 ☆オニール 「本当にファールコールしてもらえないんだ」 「オフィシャルからなんの恩恵も受けていないよ」 「そこそこ取ってもらえる時もあるけど、相手が有名選手だと全く取って もらえないってことはわかっている」 「でも、試合がヒートアップしてくると、それを忘れてしまうんだ」 そんな欠点もあるオニールだが、チームの選手達は彼を高く評価する。 ☆ローズ 「彼には素晴らしい才能があるし、みんな期待している」 「弁解したりもしないしね」 彼はきっと計画し、約束してくれるだろう。 「インディアナの未来を作り上げてくれることを」