◎いなせな男 今季インディアナに加入したロジャースは、あまりチャンスを 与えられていない。 オニールが怪我した最近こそ出るようになっているが、それ でもせいぜい8分程度のプレータイムだ。 しかし、アイザイアはロジャースを『もっとも重要な選手』と 位置づける。 ☆アイザイア 「ロジャースは、チームをまとめるという点で本当に価値の ある選手なんだ」 「彼の価値は、得点でもないし、リバウンドでもない」 「みんなを和ませるところなんだよ」 ロジャースもそれを自覚して、こうコメントする。 ☆ロジャース 「うちのチームは静かな選手が多い」 「ミラーもそうだし、ローズ、ベスト、オニールも静かな方の 選手である」 「俺の個性はチームにバランスをもたらせるんだ」 ロジャースの貢献は実際の試合の最中にも出てきている。 この前のポートランド戦、背中の痛みで苦しむオニールに 対して、ずっと声をかけつづけていたのがロジャースだった。 ☆アイザイア 「ロジャースがいなかったら、ジャーメインがポートランド戦に 出続けられなかったと思う」 「ロジャースは、試合前や毎タイムアウトごとにジャーメイン にハッパをかけつづけてくれた」 「コーチにそうするようにいわれた訳でもないのに・・」 「でも、それがロジャースなんだよ」 ☆ロジャース 「俺はジャーメインにいったよ」 『お前の心をこの試合で試してみろ』 『お前なら出来る』ってね」 「なにをいったか全てを言う訳にはいかないけど、ジャーメイン の背中の痛みをなくしてやれるような言葉をかけてあげたよ」 ロジャースは今年、2年間過ごしたヒューストンをFAとなり、 クリーブランドと契約するだろうといわれていた。 しかし、とあることをきっかけにその流れは変わった。 ☆ロジャース 「9学年の時から知り合いのジェイレンとデトロイトで一緒にバ スケをした」 「その時に、ジェイレンが『インディアナで俺と一緒にやってく れないか!』って誘ってくれた」 「すぐにこういった」 「『そうしよう』ってね」 「次の日にドニー・ウォルシュとアイザイア・トーマスと話合い を持ったよ」 そして1週間後にインディアナと契約を結んだ。 ☆ロジャース 「インディアナポリスやペイサーズが重要なファクターでない」 「ジェイレンとアイザイア、2人の勝利を目指す男が重要な要因 になったと思う」 ロジャースはほとんどプレーオフ経験に富んだ人間でないし、勝 利経験もない。 しかし、アイザイアはチャンピオンシップを取るのに必要な人間 であると評価する。 ☆アイザイア 「バスケには仲間意識が必要なんだ」 「彼は仲間を成長させられる力を持っている」 「そして、試合に出ると、一生懸命頑張れる選手も必要なんだ」 「私は、カルロス(ロジャース)のような選手を傍らに置いておき たかったんだ」 「カルロスは本当に社交的な男だ」 「チームのみんなが彼のこの役割に敬意を持っているよ」