◎チームと個人のジレンマ ミラーがシュートを打たないこと それはインディアナにおける最大の得点源を制御すること。 ミラーがシュートを打つこと それはインディアナの若手の成長を制御すること。 ミラーは、今勝つべきなのか?それともプレーオフで勝利を とることを目指すのかといったジレンマにさらされている。 ☆ミラー 「チームがよくなるためには、若手の成長が必要さ」 「彼らを成長させなくてはならない」 「そのためには、時に一歩下がらなくちゃいけない」 「しかし、かといって自分のプレータイムを減らしたくないし、 シュート数を減らしたくないのが本音だよね」 ミラーの1FGあたりの得点は1、51。 アイバーソンが1、11。 シャックが1、35。 ミラーの1FGあたりの得点率は90−91年シーズン以来の 高い数字を残しており、3Pアベレージは過去最高、FGアベ レージも2番目に高い数字を記録している。 しかしまた、1試合平均シュート数は11、1とそう高い物では ない。 インディアナでは(1試合シュート平均) ローズ16、5本 オニール15本 ハリントン11本 ティンズリー10本 これを見ても、ミラーが過去に比べてさほどシュートを打って いないことがわかるだろう。 ただミラーがシュートをたくさん打ったからといって勝っている 訳でもない。 11本もしくはそれ以下の試合の場合、13勝8敗。 たった2本・3本しか打たなかった両試合でも勝利している。 アイザイアは、攻撃のオプションにもっとミラーを加えたいと 考えているが、かといって、今のバランスを劇的に変化させ たいとは思っていない。 オニールやローズといった選手がちゃんと貢献すれば、おのず とミラーのシュート数は増えてくると考えている。 ☆アイザイア 「うちが対戦する多くのチームが、『レジーを止めろ!』『レジー を止めろ!』と強調しているだろ?」 「他の選手に集中が向けば、レジーはおのずとフリーになって くるはずなんだ」 またアイザイアは、ミラーがフリーになるようなスクリーンメイク をしないことについても触れた。 ☆アイザイア 「シーズン初期はいいスクリーンを作っていたんだ」 「しかしムービングスクリーンの反則を何度か取られたら、彼らは 積極的なスクリーンが作れなくなった」 「彼らがベテランだったらそんなことないんだろうけどね・・・」 「早くそんなことを気にせずに、いいスクリーンを作りつづけられる ようになってくれることを望むよ」 オニールもまたミラーがもっとシュートを打つことを望む一人だ。 先日のマイアミ戦も、ミラーに「もっとシュートを打ってくれ」と要求 した。 ☆オニール 「レジーがみんなにシュートを打たせ、成長させようとしているの はわかるんだ」 「でも、インディアナが勝つには彼がもっとシュートを打つことが 必要なのさ」 ただミラーはシーズン後半になってくるとシュートを打ち出すだろう。 去年のプレーオフもシーズンにはなかった平均22本のシュートで 平均31点を叩きだした。 ☆アイザイア 「時がくれば、彼がやってくれることはみんなわかっているはず」 「チームの発展のためには、彼があまりがんばりすぎないことは 大きな助けになっていることは確かだ」 「彼がやらなければ、他の選手ががんばらなくてはいけないからね」 「若い選手達は成長したし、よりよいプレーヤーにステップアップした」 「ミラーは、チームの機能ということを本当に理解していると思う」