◎ウォルシュは正しいことをした(オフィシャルより) ウォルシュはトレードをすることを躊躇わないことを示した。 ウェイマン・ティスデイル、チャック・パーソン、ハーブ・ウィリアムス、 デトレフ・シュレンプ、マーク・ジャクソン、アントニオ・デイビス、 デイル・デイビス・・・そしてジェイレン・ローズ。 すべてウォルシュがこの16年間に行ってきたトレードだ。 彼はこの選手達を愛していなかったのでしょうか? 一度考えてみてください。 彼のトレードの全てに対して、みんな否定的な見解を示していた。 ファンは心の貧しい手紙を送りつけ、シーズンチケットの購入をやめたり した。 そしてコラムニストはウォルシュが正気なのかどうかを疑問にする。 しかし、それとは裏腹に、ウォルシュは信用と実力を示した。 1986年以降、短期的視野、長期的視野において。 決してトレードされた選手達の実力を否定している訳ではありません。 いいたいことは、「ウォルシュがなにをすべきなのかがわかっている」ということ。 いい例はジャーメインとデイル・デイビスのトレードです。 あのトレードが行われた時、あなたはどう考えたかを思い出してみてください。 今回のトレードは、ジャーメイン獲得の時のようなギャンブル的要素の高い トレードではありません。 どちらかといえば、シュレンプとデリック・マッキーのトレードに近い。 シュレンプはシアトルにいって、自分の才能をより高く光らせた。 一方で、マッキーは不可解な選手であったが、彼の素晴らしい守備はインデ ィアナにとって、長年重要な位置を占めた。 シアトル、インディアナ共に必要なものを得、両者が勝者といえるトレードでした。 今回も同じケースといえると思います。 シカゴから獲得した選手で、ローズほどのタレント選手はいない。 しかしインディアナに欠けていた物や、さらなる進化に向けてのリニューアルに とって必要なものであったといえるだろう。 これは、今年インディアナがイースタンカンファレンスのファイナルに出場できる といっている訳ではない。 今だって10位に甘んじているし、新加入の選手達が慣れるまでにチームは 苦しむであろう。 しかし、もしインディアナがプレーオフに参加できた場合、インディアナはあらゆる チームが対戦したくないと思えるようなチームになっているに違いない。 ロン・アーテストは、スキーヤーみたいな選手だ。 全速力で滑りおりる力(大爆発する力)もあるが、たまにこけるとき(よくない時) もある。 アル・ハリントンの小型バージョンともいえるだけに、彼とハリントンがSG・SFで 一緒にプレーしたときの彼らの守備やアグレッシブさは、来期まで待ってみる価値 のある物です。 ブラッド・ミラーは、決してシャックでない。 かといって、まるでダメな選手でもない。 彼は36分間センターとしてプレー出来る力があるし、それによりオニールがPFで プレーできるようになる。 さらに彼には、いいタッチのシュートを持っているし、ファールをもらう力もある。 シカゴのようにリスペクトされていないチームにいながら253本のフリースローを もらえる力があるのだ。(もちろんレジー・ミラーよりも多い) マーサーとオリーについては、このトレードのカギでしょう。 マーサーは、少なからずあと2週〜3週は出場不能です。 そして戻ってきたとき、彼がどのような仕事をしてもらうのかもイマイチ不明だ。 オリーについては、インディアナに必要なティンズリーのバックアップPGとして プレーしてもらうだろう。 彼らの加入は他にもいい影響を及ぼす。 オニールPFは前述の通りだが、フォスターが一番彼の力を発揮できると思われる バックアップPF・Cとしての仕事に戻れるし、SGやPFなどもやらされていたベンダー が本来のポジションであると思われるSFとしてプレーできる。 つまりよりよいパズルができあがっているということだ。 それだけでなく、ローズの年俸のこともある。 残り5年で73ミリオン。 獲得4選手は、来年にオリー、再来年にアーテスト・Bミラー、そしてマーサー。 マーサーの年俸6ミリオンは、年齢などを考えればさほど高いといえるものでもない。 なによりも2003年に控えたジャーメイン・オニールのFAに対して、十分なサラリー の余裕ができたことが大きい。 今回のトレード。 シカゴも必要なものを得、インディアナも必要なものを得た。 全員が勝者なのだ。