◎発展と限りあるプレータイムのジレンマ コンセコフィールドハウスの玄関をあちこち歩きまわれば、 ブルノ・サンドフとプリモズ・ブレゼッチに評価を与える、多く のファンに出会えるだろう。 しかし試合で彼らを見られる機会は稀である。 7−3のセンター、サンドフは去年よりも出場機会が減って いる。 去年は4回のスターター、11試合出て120分のプレータ イムが与えられた。 しかし今年は18試合で73分・・ 彼らが出られない理由は、インディアナのインサイド陣の 充実ぶりから来る。 オニール、フォスター、ブラッド・ミラー、クローシェア。 接戦でサンドフ、ブレゼッチを使う余裕はない。 しかしアイザイアは彼らを使うことに恐れはない。 ☆アイザイア 「2人はいつでもプレーできる状態にある」 「出場すれば、彼らのプレーができるはずである」 2月19日にシカゴからトレードされてきたロン・アーテストは サンドフとブレゼッチに関して、ほとんど印象を持っていなか った。 しかし、ちょっとの練習で彼らの実力に好感を持った。 ☆アーテスト 「彼らは十分やれると思う」 「このリーグの多くの選手よりもいいプレーができるだろう」 「シュートだって打てるし、いい動きができるし、それにタフな 選手だしね」 両者とも、プレータイムが伸びないことに苦しみがないわけで ない。 ☆サンドフ 「プレーしないことは、自分にとってマイナスだと思う」 「正直、もっとプレータイムが伸びると思っていた」 「もっとプレーできる力があると思っている・・あくまで自分の意見 だけどね」 しかしサンドフはブレゼッチに、プレータイムがもらえないことへの 我慢を助言する。 ハリントン、ベンダー、クローシェア、フォスター・・・ NBAの多くの新人が1年目からそんなに多くのプレータイムをもら うことはできない。 ☆ブレゼッチ 「ハリントン達は、その我慢の後に花開いたよね」 「自分も同じようになれればいいと思う」 「とにかく一生懸命頑張るしかない」 「そうすればチャンスだって巡ってくるはずさ」 ブレゼッチは残り4年の契約年数が残っている。 しかしサンドフは今年またFAとなる。 ドニー・ウォルシュとアイザイアはサンドフとの再契約を望むが、サンドフ 自身、少し疑問を持っている。 ☆サンドフ 「残りたいとは思うが、同じ様な状況が続くのであれば、あまり意味をなさ ないと思うんだ」 ウォルシュ、アイザイアともに、ブレゼッチはセンターとして考えている。 より力強く、そして技術をもっと高めてほしいと考える。 そしてサンドフに関しては、パワーフォワードとして考えている。 同様にローポストでの技術が必要だと感じている。 ウォルシュは、サンドフに関してリック・スミッツのような攻撃面での大きな 武器になると考えている。 もちろん、発展を続けた場合だ。 しかしサンドフとブレゼッチに関するジレンマは、発展に必要なプレータイムを 与えられないことである。 アイザイア、ウォルシュともに、トレーニングキャンプで彼らにそれを与えられる ように望んでいる。 ☆アイザイア 「お金は保証できるが、プレータイムは保証できない」 「全ての選手にいえることだが、充実した夏を送り、完璧な状態でチームに戻っ てきて欲しい」 「こういったプレータイムの競争をしなくちゃいけないから、選手達は発展してい くのだとも思うよ」