◎2人のカムバック ティンズリーは、11月当時新人王候補といわれていたが、疲労や怪我に より、成績は急落した。 しかし、またかつての輝きを取り戻しつつある。 ここ7試合で平均17点8A5R2ST 以前に比べて遜色ない成績だ。 一方、ずっと精彩を欠いていたクローシェアも、2年前の輝きを取り戻しつつ ある。 平均13点、FG%58%と驚異的な数字を叩きだしている。 2人の活躍は、トレード以降からである。 トラヴィスベストが消え、ティンズリーのリーダーシップがより重要になり、 彼が求める動き、シュートを指示できるようになった。 ☆アイザイア 「10年以上NBAにいるPGでも、そういったリーダーシップを発揮できない 選手がいるのにね」 「ルーキーにも関わらず、一番難しいPGというポジションで、こんなに頑張って いる選手はいないだろうね」 ティンズリーの進化は、特にシュート確立に見受けられる。 38%だったFG率が、49%まで上がっている。 前のオーランド戦で30点、メンフィス戦で28点、ミネソタ戦ではトリプルダブル を達成した。 ティンズリーの復調には、様々な理由があると思われる。 が、特に新しいメンバーの加入により、ピックアンドロールや、スクリーンの使い 方など、そういった練習に時間を割いたことで、本来の形を取り戻したといえる。 ☆アイザイア 「そういった練習によるところが多いだろうね」 「シュートセレクションなどについていろいろ話した」 「どういう形のシュートがよくて、どういう形のシュートが悪いかなどを」 「彼がいつも(シュート)練習をしている限り、彼がフリーでのシュートをバンバン 打とうが構わないよ」 「彼がそうしている限り、だんだんとシュートは決まってくるだろうからね」 クローシェアも苦しんだ。 12月1月には2年ぶりにケガでもない試合不出場を経験した。 その2ヶ月の平均得点は3,2とひどく低い数字を示していた。 その後、トレードが行われたが、はっきりいって彼にとってプラスになるトレード ではなかった。 ブラッド・ミラーがスターターとして加入する分、フォスターがバックアップPF、Cと して下がってくることになる。 つまりクローシェアのポジションはより狭まるのだ。 しかしレジー・ミラーとコービーのケンカがクローシェアのプレータイムを伸ばした。 レジーがいない分、クローシェアは計64分出場して37点を叩き出し、連勝に貢献 した。 クローシェアのシーズン当初は、シュートも入らないし、ダンクもミスるわで散々の 内容だった。 内側でダメなら外から3Pをバンバン打ち出し、いつも外側に位置するなどチームに とって悪影響ともいえるものになっていた。 ☆アイザイア 「彼は、自分が状態が悪くても使いつづけてくれといっていた」 「しかし、オフェンス面で期待している選手が、オフェンスで上手くいっていない場合、 他の選手を使わざるをえない」 「オフェンスもディフェンスも得意な選手だったら、私は使いつづけていただろう」 「クローシェアはもっとディフェンスを強化すべきである」 「彼はオフェンスを重視しすぎだ」 「FA以前の、攻守に貢献できていた頃の気持ちを思いだして欲しいね」